松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

死刑反対!

おととい二人の人の死刑が執行された。一人は再審申請中の人だった。愕然とする。本人はもちろん遺族や支援者が、どういう気持ちか、想像する事さえ恐ろしく、ようできん。迷走答弁でさんざんバカにされた金田法相が、おれは死刑の執行だって決定できるんだ…

世界から袴田さんのこと

このところ世界には、青柳雄介氏による袴田さんの記事の連載が続いている。私はこれは本当に読むのが辛い。今回は袴田さん自身の日記の紹介だけしてみようかと思う。 監獄の庭にある紫陽花が枯れそうであったがこの雨で正気がでるであろう。明日が楽しみだ。…

世界8月号から

もう次の世界がでていて追いまくられる。今月も面白い話、暗い話、絶望的な話と、盛りだくさん。比較的希望の持てる話から紹介してみる。イギリスのお話。ブレイディみかこさんの記事「イギリス総選挙で見せた左派の底力 進歩的などぶ板政治」より。 ブレグ…

セミ君の季節や

セミ君が地上に出てくる季節になった。今年も100近いセミが羽化するのだろうか。今年出てくるセミは7年前に仕込んだものだ。(私ではなくセミの女性が)うちの庭の地面の中には、来年出る組、再来年出る組と、向こう7年分のセミが入っていることになる。そう考…

是秀おまけ

戦中戦後の是秀についてのくだりが、本の終わりの方に出てくる。仕事がなくなり軍刀の制作に励んだ職人たちもいたが、是秀は戦争翼賛的なことは一切せず、淡々と小刀など作りながら過ごした。玉音放送の日に、土田父がお宅によると、「やっと終わりましたね…

うさぎ金魚ガマ

工事が終わるときに、うちの大物のゴミを、大工さんに持って行ってもらう話になっており、それを目指して、ここんとこずっと大掃除をしていたのである。庭の大物の古い物置と焼却炉などがなくなると、急に庭が広くなってしまった。人が近づくのも難しい狭い…

イカれてるったらイカれてる

蓮舫の戸籍ネタは自民党が打つ手がなくなった時、苦し紛れにむし返す技なり。したがって民進党内には、自民党の連中がはびこっているということだろ。まったく必要がないのに、こんなことでぐちゃぐちゃ言ってる場合かよ。場合かよったら場合かよ。バカの上…

わしは倒れそうや

アッ(^^*)きのうだかの日経に、小池都知事がモルスタやゴールドマンサックスの幹部と会談、国際金融都市東京を目指すとの記事。富裕層への減税、国家戦略特区推進だとよ。徹頭徹尾資本の代理人。ところで★豊洲新市場の設計はゴールドマンサックスがしたんでは…

「職人の近代」おしまい

この本のタイトルは、「職人の近代」というわけですが、「職人」と「近代」は、はなから衝突するものです。手仕事の時代の後に来る、分業化、機械化、大量生産の時代を近代というのだから、当たり前という話です。これは明治以降の急速な近代化の中で、職人…

「職人の近代」6

是秀の作る道具は最高級の品質であり、最高の技量を持つ職人だけが使いこなすことができる。そういう使い手である大工から、軽蔑されかねない装飾を、なぜやるか。彫刻刀などの道具を通じて知り合った、芸術家の影響を指摘されている。例えば朝倉文夫。朝倉…

「職人の近代」5

メキメキ頭角を現して、是秀はちょっと別格と言う程の名工になって行く。この本にはいろんな面白い人が出てくるが、やはり断トツでこの是秀自身が面白い。優秀なストイックな職人でありながら、非常に素直な自由な心を持っているというのか、時に非常識、型…

この二、三日のこと

友人の不幸と我が家の工事の最終段階のいろいろが、かぶってしまって、ここ何日か、あわただしく過ごした。忙しいとやはり気になっていても、なかなかニュースをチェックする時間がない。今日やっといろいろ目を通した。 日曜日には新宿や日本の各地でデモが…

「職人の近代」4

この本を読んで驚いた事の一つは鉄の話です。日本刀の実物を、美術館や博物館で見た事のある人は多いと思うが、近くで見るとギラギラ綺麗で、切れそうって思うし、意外に長く、ミネのがわは分厚くて、重そうだなぁと感じます。私の婆さんは短刀を持っていま…

「職人の近代」3

この本には職人と芸術家、実用品とアート、と言うような区別、違いに関わる話がたくさん出てくる。私も今までこういう事を様々に考えてきただけに、非常に興味深い。 芸術品とは何か。(これは、私の考えだけどね。)誰かの作った表現物が、見るものに対して美…

七夕の朝に、

昨日大学時代からの友人が死んだ。少し前からかなり悪い事は知っていたから、元どおりぴんしゃん治るという事は、多分望めないとは思っていたが、やはり寂しいものである。この彼は大変お洒落な人で、かっこいいのが大好きだった。大学時代の友人とお花を送…

「職人の近代」2

道具というものは、何かの用を担って使われるものである。だから人間の作るものは、ある意味全て道具と言えなくもない。ただ道具が使われる仕事の種類は、多様であり、それによって道具の性格も大きく変わるだろう。 大工道具の人生がシビアなのは、次にこれ…

植物の観察

ゴーヤのツルは紐まで誘導してやると、掴まります。風で揺れたりして、接触すると、その刺激で巻いていきます。手で少し揺すって揺らしてやると、巻いていくところが観察できます。その後途中が伸びてバネのようにクルクルになり、ショックを吸収する役目を…

「職人の近代」

少し前みすずで買った本を読むのを忘れていた。そうそうあれがあったじゃないかと、読み出したのだが、久々に、あっけにとられてしまった。こんな本読んだことないと思った。 何か知らないことを知るとか、別の考え方に出会うとか、本を読むということは、そ…

「博物誌」

ルナールの「博物誌」を読んでいる。訳者は岸田國士である。ルナールというのはあの「にんじん」の作者である。最近はあまり有名じゃないのかもしれないが、にんじんはメロンが嫌いだろ?という、恐ろしい台詞は忘れられない。 この博物誌は身近な動物一つづ…

昨日の晩ご飯

晩ご飯はもうこれ以上ないくらいの、貧乏くさく古臭いご飯でした。再現ドラマのつもりはなかったが、舞台は北陸の寒村か… ご飯(6分づき米)、間引き大根葉とおあげの味噌汁、鯖のぬか漬け、きゅうりのぬか漬け。以上です。鯖のぬか漬けは姉からお土産にもらっ…

ネオリベ的国民性

もう死んでしまった経済学者の、都留重人氏の本に「資本主義には心がない」というタイトルのものがある。大昔読んだ。この心のなさの行き着いた果てが、現在のネオリベラリストであると思う。彼らにはほんのかけらほどの温情も期待できない。血も涙もないと…

水道民営化2

水道民営化と聞いておもいだすのが、過日の電力小売自由化である。これは大手が送電線を握っているので、現在の状態が理想的でもないし、そもそも電気を大きな施設で大量に作り、送電線を使って遠くに送るという方式はロスが大きすぎて、正しいとは思わない…

水道民営化1

ネオリベはいろいろマメに頭を働かせるうえしつこく、決して諦めないので本当に油断がならない。日本ではアソーが水道民営化を海外で公言している。すでに浜松でまず始まっている。委託されているのはフランス企業、ヴェオリア社である。 水道民営化はネオリ…

「クラバート」

親切なご婦人にお借りした、「クラバート」を読了。これは大変面白かった。著者のプロいスラーは「大どろぼうフォッツェンプロッツ」を書いた人である。クラバートは昔話を基にした長編の物語。 東ドイツとポーランドの接するあたりに、ラウジッツ地方という…

機嫌は良くないさ

私はなかなかに機嫌が良くないね。都民の半分は選挙に行かず、行く人もほとんどは政策など見ていない。公明党のような誰が誰に入れるというところまで、読み切って指示が出る、これが選挙と言えるのかというものが、やはり強くて、投票要員といった人たちは…

ビスコンティとフォークの事

先日姉がデジタルで綺麗にした版の、「家族の肖像」を金沢で見て、いかったー、というていた。東京でもやったらしいが私は見逃した。少し前に、「山猫」は見たんだけど。クラウディア・カルディナーレとかソフィア・ローレンとかって、綺麗というより、ちょ…

秋葉原!

秋葉原最高でしたね!久々に爽快な出来事でした。アベに抗議に行ってくれたみなさん本当にありがとう。 あの日国会前で上がったアベ辞めろの大きな弾幕が、アベの街宣車からよく見える場所に、地面に平行の形で掲げられ、これを隠すために自民党青年部ののぼ…