松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

原田さん、頑張れー!

以前やまで紹介した、「日本の枯れ葉剤」の著者原田さんの出てくる記事が、昨日は私のTLに三つか四つ流れてきた。日刊SPA!の記事である。枯れ葉剤の埋められた国有林の話である。「世界」の記事よりよほど目立ったようである。原田さん、頑張れ!https://ni…

「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」2

人間が一番偉い、もしくは特別な存在、という物語はキリスト教と深く結びついている。これは学究の世界にも深く染み込んでいる。たまに生物に関する本を読むだけだが、その私でさえ、何度か目にしたのが、アカデミズムの場面で、他の動物に擬人的な表現を使…

「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」さわり

この本もまた私の待っていた本でした。今、私に面白い本を教えてくれる神様がいる感じ。 進化認知学という新しい分野の本である。これまで人間を頂点とする、直線的な、賢さの段階を我々は信じてきたようだが、実はそれぞれの動物は、自分たちの生き方に即し…

長いけど

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/八丈小島のマレー糸状虫症 私のフォローしている学者さんたちの間で、話題になっているウイキの人が罹るフィラリアの、根絶に向けた話を読んでみたが、ものすごく長いが凄い力作であって、感動ものであった。以前同様に日本…

無銭経済宣言」8

実践編に入ると、人間が暮らしていくために必要なあれこれを、様々な分野の無銭アイデァと参考になる意見、本などが紹介されている。以前世界でも記事になっていたし、チャヴでもこの問題が語られていたが、イギリスに関して言えば全土の実に70%が、ごく少数…

赤ちゃんの力

赤ちゃんといえば、「チャヴ」では、シングルマザーがすごく叩かれるわけです。家庭が崩壊していて躾が出来ていない、性道徳が話にならない、みたいな。髪振り乱したシングルマザーが、チャヴの典型として出てきて、テレビなどでも軽蔑の対象になる。これ本…

ぎゃーーん

アニマルライフさんついとより

「無銭経済宣言」7

著者が言うように、社会的受容、承認欲求と言うものは、なかなかに根の深いものである。私の予想だが、ヒトが一人では生きられない、集団に受け入れられて始めて、生きていけるというタイプのサルである事と、関係があるのではないか。実際、自分がクソだと…

「無銭経済宣言」6

カネ無し生活、簡素な生活に移行しよう、というところまで行った人から聞かれる心配事で、最も多いのは、友達、家族、地域の反応に関するものだそうだ。「なんだかんだ言っても結局、お金を持たなければ、貧しいだとか人生に失敗しただとかの、烙印を押され…

オール沖縄、おめでとう!

今日の夕刊には驚いた。ベルリンに本部を置く国際平和団体、「国際平和ビューロー」は、今年の平和賞を、辺野古に反対する「オール沖縄会議」に授与したと。不撓不屈の非暴力闘争として、満場一致で決定したという。同時受賞がチョムスキーとコービンという…

「無銭経済宣言」5

地球にともに依存しあって生きる仲間の、一体感を本では「ワンネス」と表現している。ワンネスの概念を共有するものの間では、ものの貸し借りも普通にできる助け合いが、生まれる。 このワンネスが気に入らないのが、経済さん達である。彼らにとっては、同じ…

「無銭経済宣言」4

我々がとらわれているものに、お金が大事という物語ともう一つ、人間が一番偉いという物語もあります。これらは繋がっている。 我々が時間も体力もすっかりみんな捧げて、お金を貰うにはこうするしかないと、ボロボロになりつつ思い込んでいる状態に対して、…

「無銭経済宣言」3

我々は自分の心に瞬時に浮かぶ感情や感覚みたいなもんは、生得的なもので自然な、ものだから、仕方ないと思いがちである。しかしそういうものも現在自分が採用している、(意識的にせよ無意識にせよ)ある種の物語に、影響されて沸き起こっているのである。 こ…

「無銭経済宣言」2

持続可能性を目指す「無銭生活」は、移行段階として「なるべくカネを使わない生活」を、経ていくことになる。これらは、似ているように見えて、「倹約生活」とは全く別物である。 資本主義経済とは、ものをできるだけ安く作ることに、たゆまず努力するもので…

展覧会二つ

今日は浅草の手ぬぐい屋の上にあるギャラリーで、しめ縄の展覧会に行ってきた。そのあと京橋のギャラリーで、姉のお友達の能島芳史さんの個展。ご本人には初めてお目にかかったが、すごいいい人でびっくり。顔からしていい人さがにじみ出ていた。 出土品の派…

反省中

人にものを伝えるのは本当に難しい。私は失敗ばかりを繰り返して、全然上達しない。両者の危機感に開きがあればあるほど、こちらは焦り、あちらは攻められているように感じ、いよいよ警戒する。空回りした挙句に、相手を傷つけ、ついでに自分も自信を失う。…

麹ともの会からのお知らせ

今年の味噌作り講習会の日程が決まりました。12月、2、5、10日です。いろいろな事情で日にちがくっついてしまって、ちょっと大変ですが仕方ないです。2と10は余裕がありますので、ご希望の方はどうぞ。

二人ないし二回

旅先で二人の親切な人に出会ったら、ここはいいところだなぁと思ったり、逆に二回ばかり嫌な目にあったら、こんなところもう二度と来ない、と思ったりする。これは実際に私の経験ですが、そういうことない?統計学的に見ると、二人や二回が、全体を推しはか…

読んでみて!

読んでみて!というついが幾つかあったので、読んでみました。満州からの引き揚げの際に、親とはぐれ孤児になった人の話です。私からも一つ、読んでみて! http://m.huffingtonpost.jp/2017/11/17/masao-takano_a_23279659/

私も宣言したい!

「無銭経済宣言」があまりにも私の考えている事に、ぴったり当てはまるので、驚いている。自分のやっている事と考えている事の齟齬が大きくなると、辛いので、この調子でいくと、そのうち山にでも篭るんじゃないかと。笑自分の現代社会に不適合な点が、以前…

1000円派ではありません

小学校のクラブ活動で5万円の備品を購入するために保護者50人を動員してバザー品の販売会をするそうで、商品の供出だけでなく豚汁・ぜんざいの材料買いに行って調理してふるまいたいと、そのために1週間前から何回も集まって当日は早朝集合して...ねえ!普通…

庭のこと

「土と内臓」を読んでから、私は花壇に落ち葉を乗っける事にしたわけだ。(コーヒーかすも)幸い落ち葉には不自由しないので。このところ花壇を覗くと、ミミズが食べては吐き出した、泥がモリモリになった山をたくさん見つける事ができる。細菌たちがどうして…

今朝の書評欄

今朝の朝刊はなかなか皮肉である。左ページにチョムスキーの新著、「アメリカンドリームの終わり」があり、その右に、ナイキの創始者自身の著作、「SHOE DOG靴にすべてを。」がある。ナイキはアメリカ資本の多国籍企業としては、典型的なグローバル企業であ…

秋のうさぎ

昨日のうさぎですが。 うさぎのベロと同じ構造の布を作れば、洗剤なしにお皿洗いができるのではないか。ピンク色で先っぽが丸く分かれている感じのデザインで。今日の思いつきです。

昨日のご飯

豚肉の味噌漬け、トンカツ用ほど厚くないお肉に、味噌を塗っておいた。2、3箇所筋切りしてグリルで焼いた。赤いカブは売れ残りのやつ。塩麹につけておき、水気ちょっと捨ててお酢をたす。予想以上に美味かった。白いのはぬか漬けのカブ。昨日の残りのぜんま…

無銭経済宣言さわり

「無銭経済宣言」はとてつも無く面白い。 私の言うことを聞こうとしない息子達は、一種の清潔教のカルトだとおもう。世界有数の細菌学者免疫学者の声を、(私の発言はこれらの人のうけうりだからね)簡単に無視するというのは、普通なら考えられない。一種の宗…

本到着!

アマゾンに負けないくらい素早く、注文した本が着いた。最初に無銭が来て取りに行って帰ったら、後の二冊がきたと電話が。2度手間になったが、近いから大丈夫。 最初に無銭をちらっと読んだが、これはすごい。行き過ぎた資本主義経済を蹴飛ばし、持続可能な…

チャヴ4 終わり

チャヴを読んで、イギリスもやばいなぁ、政府のやることはどこも同じだなぁと思った。それでも読後感が割りに良いのは、イギリスの労働者階級の人たちが、これほど痛めつけられているにもかかわらず、まだ踏ん張っていること。反移民を煽る極右になだれ込む…

前記事の訂正

著者はバクテリアの権威で小児科医のご主人ではあるが、共著者はその奥さんでは無く、教え子でもある腸内細菌と免疫が専門の研究者でありました。訂正します。

きたない子育て

http://presidentstore.jp/books/products/detail.php?product_id=3045昨日ちょっと書いた、「きたない子育て」だが、まだ現物は手元にないが、目次を見る限り、「失われゆく我々のうちなる細菌」が、ベースになっているのは確かだと思う。若い層をターゲッ…