松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「数学する身体」4

そんな私から見ると、ギリシャ人はまず考えられない人たちである。そもそも数字は数や大きさを知るために、日常の必要のために作られたものであり、その計算方法が徐々に生みだされた。ところが紀元前5世紀、ギリシャでは、いかに答えを引き出すかではなく、…

「は」

字札は、「はとに はんばーがー」です。これは、取り合わせだけのシンプルなタイプ。こういう料理の固有名詞的なものも、少しは混ぜたいと思っています。「ろ」のろいやるみるくてぃー、とかね。

「数学する身体」3

著者は若い。30歳。そして、わかりやすく、端正な綺麗な文章を書く。文化系の学部から、岡潔の本に出会って、数学の道に路線変更した人です。理系の人は文章が下手とは全然思わないし、文系だ理系だという区別もなんだかなぁと思うが、文章を書く人は数学に…

「数学する身体」2

この本は本当に面白いところがいっぱいあるが、まずは人工知能の話。(これうまくかけるか自信ないんだけど)ある最適化の問題をコンピュータに与える。ランダムな解の候補を与え、それらを選択し、進化させるということを繰り返し、コンピュータが答えを出す…

「数学する身体」読了

森田真生氏の「数学する身体」は、予想に違わぬ名著であった。数学をこんな風に書いた人はいただろうか。いたとすれば著者が尊敬する、岡潔その人だけではなかろうか。ひさびさに興奮気味に読み終えた。数学ほど私の苦手なものはなく、頭の悪い脳が偉そうに…

網野さんの対談本

網野さんの対談集を読み始めたが、私は網野さんからすごく影響を受けてるなぁと、つくづく思った。けっこう笑える程。一つ気に入ら無いのはブックデザイン。装丁はどことなく鰹節のパッケージみたいだ!中も扉を取らず、余裕のないデザインで、美しくない。…

バラマキの行き先

いわゆるアベのバラマキ、アフリカに3兆円とか言う時、アフリカの貧しい人が3兆円で豊かになるなら、いいじゃない、と思う人もいるかもしれない。これは、たぶんぜんぜん間違いだと思う。途上国の再開発や巨大事業を手がけているのは、アメリカやヨーロッパ…

やまの日の原画

いちおうやまの日の原画あげときます。スイスにもそろそろつくと思うので。私があまり熱心に広報しなかったせいで、『「やまの日」をひろめよう!』のポスターコンペは、応募者が少なく、ていうか一つだけで、一等案はこれです。作者はこんちさん。「やまの…

誇り低い人びと

劣等感と自己顕示欲というものの関係は、よく言われることだけど、人に劣等感がなければ歴史は、変わっていただろうなぁと思うアベシンゾーの自己顕示欲を見ていると、拭いがたい劣等感が裏にあるのだろうと想像する。弱いと見れば叩き力を誇示する。失敗は…

近江八幡、あるがん様

テレビを見てから、滋賀県、近江八幡面白そうやなぁと、ちょっと調べてみたら、冗談抜きに行きたくなってしまった。老人や老犬がいて釘付けだったせいで、旅行というものをしたことのなかった私が、このところ二度ばかりの旅行で、完全に味をしめてしまった…

狂気のさた

高江がひどい事になっています。ぜんぜん人が足りない。これは警察車両。このほかに沖縄防衛局の人間がフェンスを立て始め、米軍と一緒に自衛隊も視察に入っている。異常な程の暴力集団の大量投与です。愕然とする。もう無理と思わせる、戦意喪失効果は確か…

「く」字札

「くまは ひとつも くれなかった」です。けちっ!「くまは くりを くれない」でも良かったのですが、「くり」という有名人を省いて、「ひとつも」と、「なかった」のスペースを作りました。過去形にする事で、くまに対する恨みつらみと、くりへの諦めきれな…

「呪われよ」

施設での殺人事件の時、誰かがツイートしていた。さっと流してしまってちゃんと見なかったが、網野さんが言っていたのはこれか!と思った。以前読んだ網野さんの本に差別に関する話の中で、ちょっと出てきて印象的だった。縄文時代の遺跡で、先天的な重い障…

「く」

「くまは ひとつも くれなかった」です。実に、過去形初登場です。

テレビって…

最近はほとんどテレビを見ないので、 たまに見ると、妙に疲れる。 今回の日曜美術館でも、いらんケレン味、 子どもっぽい味付けに、 馬鹿にされてるような気分になった。 多分本当に馬鹿にされてるのだろう。 特に、クアトロ・ラガッツィの旅の道筋を示すの…

山羊さん高江でGJ!

流石に大阪府警察と警視庁の機動隊は山羊の扱いは分からないらしく手も足も出せませんでした!hisao nakamotoさんついとより山羊さすが!どんどん連れていけばいいんじゃないか。山羊とか羊とか象とかキリンとかライオンとか。とは言え昨日は二人も救急搬送…

「さ」字札

「さるの さらには さくらんぼ」です。絵札の時にはさらにはの「は」が無かったですが、あれが間違いでした。「は」を入れようというのは決めていました。ま、何と無くそうしたほうがいいと思ったので。

季節の味覚

うさぎちゃんは相変わらず、毎日のように、蝉をいただいています。庭での楽しみは、断末魔の蝉を見つけること。これを発見すると、もうおめめがキラリンッになってしまう。前にも書いているように、うちの庭は、決して広くはないが、蝉の一大生産地なのであ…

絵でたどる「天正少年使節」

ひさーしぶりにテレビを見た。あるよ、と教えてもらった、日曜美術館「絵でたどる天正少年使節」である。先日国立博物館で見てきた、「伊東マンショの肖像画」が今、長崎、宮崎に里帰りしているので、その展覧会に合わせて企画されたものだろう。しょっぱな…

テントは無くなりました

写真はIWJから夜中の3時半頃から、経産省前のテントが強制撤去されたらしい。夜中にもかかわらず、IWJからギザマキさんが、駆けつけました。朝日など大メディアは情報が入っていたらしく、すでに待機していたらしいね。5年目の区切りを前に。アベは核の先制…

塩豚

今日は豚バラで塩豚です。塩麹をまぶして、2、3日置いたものを、蒸篭で蒸しました。付け合せはモロッコインゲン。すだちと醤油麹でいただきます。隣のキュウリはぬか漬けです。ぬか漬けはやはり美味しいと思う。複雑な味のくせにフレッシュさもあるという、…

「さ」

字札はまだ出来ていませんが、「さるのさらにさくらんぼ」です。

味噌汁

あんまり暑いと、お味噌汁は暑苦しい感じがするので、ちょっとさぼっていたが、今日は食べた。危うく沸かしそうになって慌てた。母には、お味噌の香りが台無しになるから、お味噌を入れたら沸かしてはダメと教わった。それは正しいが、もう一つの理由は、麹…

「ろ」

やまの日のイベントも終わったので、長らく中断していた「いろは歌留多」再開です。ろ、の字札を仕上げました。枠がちょっと滲みました。今日の湿気のせいです…絵札あげた時も書いたけど、お菓子はろーるけーき、ろいやるこぺんはーげんのカップ&ソーサーで…

8月16日の東京新聞

これは16日火曜日の夕刊です。元情報はワシントン・ポストが書いた記事。大朝日などはどういう報道だったのか知りませんが、これが国内で大問題になる気配がないのが恐ろしい。アベがやろうぜと言う。

保護犬

うさぎは今朝公園で、初めて会った保護犬の子と遊んだ。他に犬もいなかったせいか、その飼い主の女性がその子をもらったいきさつを話してくれた。いろいろ聞くうちに、つい私も愚痴を言ってしまった。うちも貰おうとしたんだが、年寄りすぎると断られた事な…

白川さんと石牟礼さん

疲れてくると(白川静)先生のご本を読みます。恥ずかしいのですが、私自身は先生の弟子の弟子のそのまた弟子を自認しているんです。石牟礼道子botより石牟礼さんと白川さんの対談があって、割りに短いあっさりしたものだが、その中で白川さんは、「苦海浄土…

「世界」9月号より

「世界」を開いてこの人が書いているのを見つけたら、大抵それから読むことになる。谷口長世という人、肩書きは国際ジャーナリスト。ブリュッセル在住である。面白いというより、恐ろしいというか、げっそりしてしまうこと請け合いなんだけど。今回のお題は…

やまの日記念イベントの粗品が完成

やまの日記念イベントの粗品が完成しちゃったので、申し込みのあった分は発送にかかります。申し込み期間は9月10日までなので、気が向いたら申し込んでください。まだお席はたっぷり残ってますので。たいしたものではありませんが、こんちさんの書下ろしイラ…

武道館で行われた戦没者追悼式の写真をみて、わたしは菊の数に驚いた。この日のためにこの日に合わせて、全国の花の生産者は、白と黄色の菊を、やまのように育てたのだろう。菊のやまのまえに大きな霊と書かれた柱が立っていて、その両脇に壺のような花瓶に…