松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

1000円派ではありません

小学校のクラブ活動で5万円の備品を購入するために保護者50人を動員してバザー品の販売会をするそうで、商品の供出だけでなく豚汁・ぜんざいの材料買いに行って調理してふるまいたいと、そのために1週間前から何回も集まって当日は早朝集合して...ねえ!普通に各家庭から1000円出すだけで良くない!?

白金ちなさんついとより

こういう話は目新しくもない。
私が現役でバザーだのお誕生会などやっていた、
PTA時代にも聞かれた意見である。
今ちょうど、貨幣経済が行くとこまで行って、
人の心を蝕み、物理的にも、
地球や人間を滅ぼしにかかってるっていう本を読んでいるから、
フトまた目に付いたわけである。

これをいろんな人がリツイートしている。
二つ見たが、どれもこれのみで、
コメントが付いていないから、
実のところどういう気持ちで受け取ったかはわからない。
なるほどたしかに、
何か言おうとすれば即座に、
いろんな方向から反論がくるタイプの話題である。

しかし、これくらいの時間の余裕もない生活こそがおかしい。
(そのひとのせいではないけど)
お金が支配する生活に馴染みきっている。
(その人一人がが悪いわけじゃないけど)
この人は大変さを強調するために話を盛ってるかもしれないが、
ひとつはっきり言えるのは、私たちの頃は、
これくらいの規模の作業ならささっとやっていた。
母親たちは料理に関してはみな毎日やってるわけで、
手際も分担もスムーズにできたから、
時間はこんなにかからないし、
さほど大変とも感じなかった。
わりに頻繁にやっていたしね。笑
そんなんで母親たちはみんな慣れていて、楽しんでもいた。
私自身こういう体験の中でいろんなことを覚えたもので、
今も感謝しているくらいだ。
幼稚園、小中学校、生協、ボーイスカウトと、
大人数の食べるものの用意は、
何度やったかわからないくらいやった。
今ならさしずめ食中毒だのなんだのの話も出るだろう。
誰が責任とってくれるかとか…
(都合の悪いことに最近の子どもは腸内が貧相なので、
簡単に病原性大腸菌などにやられてしまう。
そのためますます清潔志向になり、
ますます腸内の細菌を殺すことになる…)

実際こういう行事はどんどんなくなっている。
この二、三十年で急速に無くなったから、
いまはやはり1000円派が主流なのだと思う。
でも1000円で済ますほうがいいよとは、
私は言わないよ。
日々刻々と嫌われ者度が増すワシ。