松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ネオリベ的国民性

もう死んでしまった経済学者の、
都留重人氏の本に「資本主義には心がない」
というタイトルのものがある。
大昔読んだ。
この心のなさの行き着いた果てが、
現在のネオリベラリストであると思う。
彼らにはほんのかけらほどの温情も期待できない。
血も涙もないとは彼らのことだと思う。
ネオリベ企業は鬼のような企業弁護士と、
セットになっている。
メチャクチャをやるから世界中でたくさん、
訴訟を抱えている。
もちろん勝つにこしたことはないが、
負けそうであってもノラリクラリ長引かせ、
その間に、
ゆくゆく販売禁止になりそうな商品(ほぼ毒)は、
在庫がある限り売り尽くすという手を使う。

企業にとっての合理性が、全てに優先し、
人権などは歯牙にも掛けない。
日本では、バニラエアの件などを見ていると、
経済的に優遇されているクラスではない、
ごく普通の庶民であっても、
企業が経済的合理性を優先するのは当然だという、
考え方をする人が多くて驚く。
ほぼネオリベである。
小池百合子の人気はそこかもしれない。
戦後の驚異的と見なされた経済復興は、
自分の人権も顧みずに!経済成長至上主義で、
やってきた事で培われた国民性なのか。
世界に類を見ない珍しい国民ではあるまいか。