戦争はやめてほしい、
アメリカの短編集を読んでいるが、
戦争から帰ってきて、
病んでしまった人が複数出てくる。
本人もでてくるし、
思い出のなかの人もいるが。
時代設定がはっきりしないが、
古いので第二次大戦、ベトナム、
もしかしてイランイラクあたり。
世界などでアメリカの復員兵の、
自殺やPTSDの問題は何度か読んで、
知ってはいたが、
これを読んで、そうかこう言うことかと。
本人はもちろん、
妻や子どもにとっても、
深刻なことなのだと分かった。
戦争から帰って、人が変わると言うが、
明るく素敵に変わるわけでは絶対なく、
みんなその反対な訳である。
歴史的にみてずっと戦争しているのが、
アメリカである。
アメリカのような大国に、
戦争を仕掛けられると、
相手は国を守る家族を守るために、
戦わざるを得ないが、それはやはり、
防衛であり、精神のありようは違う。
アメリカにとっても、ワシントンには、
それこそ重要な理由があるわけだが、
いち兵隊には、ほぼ関係はなく、
やらされる戦争である。
イランイラクアフガンなどで、
アメリカは数百万の民間人を殺している。
民間人を殺すことは、
やはりとても重いキズになるようだ。
自分の息子とどこも違わない、
ただの子どもだったりすれば。
戦争は本当にろくなものじゃない。
命は失わなかったとしても、
心の傷は、人とのつながりを、
めちゃくちゃして、
人生を変えてしまう。
そして修復が難しい。