松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

またまた菌類の話

いろいろやる気の出ない今日この頃だが、

菌類の本はゆっくり2度目を読んでいる。
つくづく面白いのである。
朽木や朽ち落葉を食べる昆虫は多い。
彼らは死んだ木や葉を食べていると言うより、
そこに繁殖した微生物やその死体や糞を、
たべているのである。
動物は窒素を有機態でしか吸収できないから、
必要とする窒素は、
微生物に作り替えられた形で食べる。
キクイムシなどは、
死んだ木にトンネルを掘るが、
木の屑を食べると言うより、
ここに育てたカビの菌体を食べている。
メスは胞子貯蔵器官を持っていて、
菌を植えながらほりすすむ。
こういうキクイムシは、
日本だけで100種もいる!
牛などの反芻動物も、
草などを食べそのまま消化するわけではない。
胃の中で微生物、
バクテリアや原生動物を増殖させ、
微生物の形になったタンパク質を、
消化吸収している。
そう言う事なのである。