松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

きのこと動物2

きのこを食べる動物の一番手はリス。

主にアメリカでの調査です。
日本のリスも食べるようですが、
日本は菌類の研究者が少なく、
いろいろ手が回ってないらしい。涙
菌類は普段土の中に菌糸を広げていて、
秋などにきのことして顔を出す。
子実体は胞子をばら撒くために、
地上に出てきた
繁殖のための器官である。
しかし子実体を地中に作るものもある。
よく知られるのは松露、トリュフ。
フランスなどではこれを豚に探させる。
高級食材である。
リスもこの手のきのこが好きらしい。
やはり匂いで見つける。
この他にモモンガやネズミも出てくるが、
みんな鼻を使う。
ヘラジカも、
きのこを掘って食べると読んだことがある。
リスは地雷撤去のお仕事もしてると、
ビッグイシューにでてたしね。
これも鼻、そして体重が軽いから。
要するに人間だけが鼻が効かない?!
地下にできるきのこは、
胞子をばら撒けないじゃないか!
と思うでしょ。
胞子は動物の腸を無傷で通過して、
糞となってばら撒かれるのです。
食うか食われるか、とか言って、
食われたら負けと思うけど、
きのこは食われた時が、
新しい人生のスタートな訳です。
またこのきのこは菌根菌として、
森の木を助けている。
木に土の中の栄養を届け、
木から光合成で作られた恵みをもらっている。
菌糸が根っこの回りを覆って、
木の組織に食い込んでいる。
ほとんど木本人である。
リスもきのこの責任重大な繁殖業務を、
担っているから、
割ときのこ本人である。
ここだけ見ても、木ときのことリスは、
ピッタリ繋がって機能している。
また、リスは旬にキノコをたくさんとって、
木の上にストックしていると。
生えてるように立てて保存すると、
腐ったりカビたりしにくいってさ!
乾燥して多分旨味もました干しきのこを、
長く楽しむようだ。
美味そう。