松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

熱水噴出孔の続き

以前読んで私が感銘を受けた、

細菌の本の中にも、

地球上のあらゆる場所に、

微生物がいると言う例で、

確かに熱水噴出孔のことも出てきた。

そう言えば、ついこの前ピロリ菌のニュースに、

びっくりしてる人がいて、

なんで今頃と思ったら、

まさに私の読んだ、

「失われてゆく我々の内なる細菌」

の著者であるブレイザー先生の話を、

元にした記事であった。

私がこの本を読んだのはもうだいぶ前、

著者がピロリ菌の役割について発見したのは、

もっと前で、軽く10年以上経つのではないか。

科学の世界も、お金とパワーバランスで、

動いている。

ピロリ菌から癌、から、ピロリを殺す、

と言う流れはお金を産む。

免疫系での重要な役割は完全に無視された。

話がそれた。

海底と言うのは地球上という言い方に、

ちょっと合わないかもしれないが。笑

上の生き物は太陽の光を、

エネルギー源にするが、

深海ではそれがない。

微生物は噴出する熱水に含まれる、

メタン、硫化水素からエネルギーを作り出す。

暗闇で化学をやっている。

彼らは化学得意だよね。

光の世界から貰うのは、

海水に溶け込んで上から流れてくる、

わずかな酸素だけ。

そしてこの微生物の化学合成で生まれるものを、

目当てにさまざまな生き物があつまる。

熱水噴出孔の煙突部分には、

超高熱菌が住んでいる。

2003年に発見された菌は、

121度のオーブンの中で増殖したと!!