松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

民芸館に行ってきました

もうすぐ終わってしまうので、
民芸館に行ってきました。
民芸館所蔵の本の展示です。

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雑誌「工芸」は民芸館の出している雑誌ですが、
古いものはそれ自体が工芸品ですね。
中の紙は手漉き和紙、素晴らしい布で装丁されており、
特集によっては、織りや染めの布の実物が、
貼り付けてあります。
また以前から目にしていいなぁと思っていた、
浄土真宗の和讃の本。
今回のパンフレットによると、
宗悦はこれを高く評価して集めていたらしい。
漢字とカタカナの書体が独特で、
ふぉんとに綺麗な文字でレイアウトもどことなくモダン。

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最近の文字は汚いです。
絵本なども新訳で新しく出たものなどは、
訳もあれですが、本文の書体が汚い。
昔はタイトルも書き文字のものが多かったが、
この文字がまた良かった。
前のものを超えるものはまずないように思う。
全くの新刊の児童書にいたっては、
目も当てられないキラキラインクで、
平積みになっていると目を背けたくなるよう。

私は宗悦さんと気が合います。
彼の個人的な所有物である、
書斎周りの文房具類の展示もありましたが、
これこそ、あー羨ましい、私も欲しいと、
思うようなものばっかり、ばっかりでした!!