松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

新春お買い物依頼

娘の結婚した相手は長岡の人です。
お正月にお屠蘇も祝いおせちもたっぷり食べてから、
二人は新幹線で新潟に向かいました。
今朝は燕に行くから買ってきて欲しいものあるか、
と言ってきたので、即答でノコギリと木槌と答えた。
一応見てみるという事だったが、
なんか買ってきてくれるみたい。
どんなお母さんや…と思われると思うけど、
だいたいばれてるから大丈夫である。
道具類が難しかったら、雪平鍋を一つと、
直径とぶら下げるようの穴かフックの付いているもの、
と注文したが、こっちは直ぐに見つかるはず。
嬉しいなぁ、楽しみである。
娘は気がきくね。

「英国貴族領地を野生に戻す」

「英国貴族領地を野生に戻す」は完璧に面白かった。
予想を超えた内容の充実。
私は著者を軽く見ていたわけではないが、
この領主の奥さんは凄かった。
関係する多くの分野をきちんと押さえ、
(あらゆる事がつながっている)
その分野の研究をよく勉強しているし、
どれも情報が新しい。
先行する再野生化の取り組みの現場を、
実際いくつも見ている。
その上で、当事者ならではの近隣の猛反発などの、
実話もなるほどなぁと思うものばかり。

イギリスの環境破壊状況は想像よりひどい。
生物種の失われ方が半端ない。
島国と言う意味で日本も似ているが、
種の逃げ場がない。
動物愛護の先進国という印象があったが、
流石に産業革命の国だけあって、
優先順位と言うものがきっちり、
人間、経済、などになっているという事か。
日本人とイギリス人意外に似ているかもと思ったのは、
再野生化で一切人の手を加えないと言うことについて、
だらしない、許しがたい怠け者、不愉快だ、
という感情を持つ人が多いという事。
雑草は引き抜く事こそ正しいと信じている、
勤勉で真面目な農民たち。
あと政府の動かぬ事岩のごとし!
科学者と言われる人々の頑迷で保守的な事、
驚くばかり!!
キーになる動物の投入で、
目のさめるような変化がたちまち起きる有様は、
素晴らしく面白いです。
この前に読んだマツタケとも深く関係していて、
生き物たちの共生関係の妙には驚くばかり。
今回の本は訳文も文句ないので、
正月の準備とこんちさんをやりつつ一気に読んだ。
超オススメだよ。

お正月

明けましておめでとうございます。
今年も無事にお正月を迎えることができました。
満を持して年賀状をやめました。
あまりいいことを書けない気分なのと、
Adobeの戦略のせいでもあります。
やめる潮時かと。

しかし絵に描いたようなおせちを用意して、
美味しく食べました。
お正月どころでない人もたくさんいると思うと、
申し訳ないです。
しかしこの歳になって自分なりに工夫し、
ずいぶん段取り良く、
大量の料理もできるようになりました。
なんでも経験やなぁと思います。

かるた大会は無事終わり、
息子の圧倒的勝利でした。
あの人はなんでかるたなんか強いのか、
意味がわかりません。
ゆうちゃんは、
スピード勝負にはまだついていけないので、
途中でぐずってかるたの上に座り込むなど、
まるで犬そっくりの行動を見せました。
でもゆっくりならもちろん取れるのです。
ゆうちゃんがとったのは、
わにはわいんをぐびぐび、でした。笑
やってみて私のかるたは結構面白かったです。
これはいいかるただと思う。笑
教育的なところは全然ないし、
意味不明で面白いです。
このお正月あれで遊んだ人いたかなぁ。

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ニナマスの材料

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伊達巻が好きな子ども

 

黒豆、勝負

無事大量の黒豆を煮ました。
硬さも甘さもまあ良かった。
しかしだ、塩気が足りない。
お醤油とお塩を少しで塩気をつけるが、
今回お醤油がちょっと足りない。
少しだけ味にしまりがない感じ。
納得いかない。
来年こそもっと完璧にしたいものである。
お砂糖の量はかなり決まってきたので、
塩気もきちんと量を定めたほうがいいね。
いつも適当だから素人臭い。
まあ仕方なかろう。

今年のお正月は、ゆうちゃんさまと、
ついにかるたの勝負をする約束を取り付けた。
息子は、僕は強いよ、あんたは覚えてはいるだろうが…
と、暗に私の反射神経を軽く見ている。
むかつく。
ゆうちゃんなら勝てると思うが、
きっとお父さんは、
ゆうちゃんと組むという提案をしてきそうである。
そうなると…おっしゃる通り…
ちょっと不安がよぎる。
負けるかも。

再野生化!の話

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注文していた本が届いた。
イギリスの貴族がその領地を、
農業や酪農を続けても赤字続きなので、
全てをやめ野生に近い種の、
馬や豚や牛などを放して放っておいたら、
どんどん土地が変化し、
多くの鳥や昆虫が帰ってきて、絶滅危惧種が、
繁殖をはじめたという、信じられないような話。
この本を書いたのはそこの奥さんで、
再野生化からたった17年目の記録です。
自然というのは余程手遅れにならない限り、
ものすごい再生力を持っているものです。
普通の近代農業で麦なんかを作っていた、
1400ヘクタールの土地で、ロンドンからわずか70キロ。
もともと湿地だった場所は改良して使っていたのに、
自然と元の湿地に戻っていく。
そしてそう言う水辺もまた重要な働きをする。
始めた人の目の黒いうちにみるみる結果が出るというのは、
最高にいいことね。
楽しくて面白くてしょうがないだろう。

はじめに、を読んで、最後の年表を読んだだけだけど、
年表に懐かしい名前が出てきてびっくり。
私が動物ものをたくさんの読んで楽しませてもらった、
ダレル家の末っ子、ジェラルドダレルの、
「ダレル野生生物保護基金」が、
コウノトリ放鳥などのプリジェクトに協力参加している。
相変わらず頑張っていると思うと嬉しい。

とにかく早く読んでまた紹介する。
土壌微生物も超復活してるしね。笑

脱プラ関連

プラスチックを出来るだけ使わないという、
目標にはまだほど遠いが、
我が家では少しづつは進んでいる。
プラ製のゴミ箱を2個の代わりに、
藁で編んだようなランドリーボックスと、
木製のものを採用した。
竹で編んだ籠が欲しかったが、
新しいものはなかなか高いし適当なものが見つからず。
本当は厚い孟宗竹で、
かごめに編んだようなのが希望だったが。
これは45リットルのゴミ袋がすっぽり入る大きさ。
立派なふたがついていて、
ゴミを入れやすくするために、馬が……
この馬は大昔からあって、戸棚の奥につっこまれていた。
見た感じちょっと気の毒だけど、
初めての活躍の場でそれなりによかったのではないか。
足がゆるいのでとりあえずタオルをかませて。笑
外の落ち葉ように買ったガーデンバケツという物、
これ自体はプラ製だが、これのおかげで、
たくさんのゴミ袋を使い捨てにしなくて良くなった。
このままごみ収集車に空けてくれる。
落ち葉の季節は本当にすごいから、
私自身大変楽になったし、大成功だ。
もう一つ台所用生ゴミの紙袋。
これは試しに使ってみたらあんまり素晴らしいので、
もう長く続けている。
水は下の穴からこぼれ、油っ気は袋が吸い込み、
全体に綺麗な使い心地。
匂いもしないし、べちゃべちゃしないし。
とうもろこしだのタケノコだの、
大物の時は別に新聞紙に包んで捨てる。
だいたい1週間に2個使うかな。

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穿つ

この前のビッグイシューに、
スマホを使えば使うほど、
どんなに勉強しても成績が上がらないという、
びっくりするような調査結果の記事があった。
前頭葉前頭前野という部分が、
学習や価値判断、感情、そのコントロールなど、
とても大事な働きをしている場所ですが、
ここの動きを抑制してしまうという。
例えば紙の本の辞書とスマホの辞書では、
調べるのにかかる時間は、スマホがうんと早いが、
なんと忘れるのも早い。
紙の辞書では調べている時、脳のこの部分が活発に働くが、
スマホでは反応していないという。
ええーっ!というような話ばかりでした。

夜ひそかに虫は月下の栗を穿つ

ですが、なかなか凄みのある情景で、
私は気に入ったのである。
ところで、この穿つですが、芭蕉は栗の実の中で、
食べながら掘り進む幼虫のことを思ったか、
この栗に穴を開け卵を産みつけたメスの成虫のことを思ったか、
どっちなんだろうかと…
「穿つ」を調べてみました。
字通で。笑
見ての通りですけど、穴と牙で出来た字です。
牙で穴をあけることで、いろいろよんでも、
メスの行為も幼虫の行為も、
どちらも「栗を穿つ」と言えるようです。

この虫はクリシギゾウムシというゾウムシで、
雌はまさにゾウさんのような長い口吻を持っています。
これを栗に突き刺し、その穴に産卵する。
クリの中で生まれた子どもが、
クリを食むしゃむしゃたべて成長するわけです。
確かなことはわからないが、
産卵は昼間行われるような気がする。
一方クリの中は、
月夜だろうが闇夜だろうが、昼だろうが、
てんで関係なくいつも真っ暗だろう。
いつでも好きな時に食べられる。

昆虫にとくにくわしくない芭蕉は、
あの幼虫が、
外から穴を開けて入って来たと考えたかもしれない。
月夜に。
結局私はよくわかんなかったね…