松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

自慢

人の自慢話にうんざりした経験は、

誰にでもあると思う。
優越感や自惚れなどが絡まっている。
優越というのは、
そこで語られなかったとしても、
暗に何か比較の対象があることを意味している。
ここで、
レオレオーニが羨んでいる子どもはどうか。
楽しく集中して頑張った結果、
できてきたものは、
どうしたって誇らしく自慢したくなる。
他の何かとの比較などは、
全く問題にならず、それ単独で輝く、
いわば絶対的自慢の種である。
こういう自慢は、こちらまで嬉しく、
幸せな気分になる。
モンテレッジョの子どもたちを思い出した。
あの本を作った子どもたち全員の書いた、
文章がでてくるが、
どんなに苦労したか、どんなに楽しかったか、
そしてこの本がどんなに誇らしいか、
みんながみんなそういうことを書いている。
キラキラ光る自慢話である。
私はこういう自慢なら歓迎である。
たとえ86歳でもね。