松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「虫のすみか」

私は毎日気分が良くないわけだが、
娘が貸してくれた「虫のすみか」を読んで、
中和するように頑張ってみた。
私の好きな小松貴先生!の本である。

様々な虫の生活パターンの、
驚くべき多様性が、すごすぎる。
我々はみなこの地球を舞台に生きているわけだが、
使える場所は全て使い、その環境に見事に適応して、
細かく細かく棲み分けている。
その展開は見事というほかない。
細菌の話になると熱を帯びがちな私だが、
昆虫も当然マイクロバイオームを身にまとっている。
彼らの特有の暮らしぶりを支える、
一緒に進化してきた細菌たちである。
その細菌をメスはどうやって子どもたちに渡すか、
という話も出てくる。
人間の赤ん坊は産道を通過する時や、
その後の日常的な親との接触で、
数年をかけてこれを受け取る。
昆虫は子育て期間というものがあまりない。
クヌギカメムシは産卵すると、
卵の上をゼリー状のもので覆う。
このゼリーは幼虫の発育に必要な栄養源であるだけでなく、
子どもに不可欠な共生細菌を含んでいるのである。
またシロアリはほとんどの生物が消化できない、
固いセルロースをバリバリ食べるが、
これも消化に関わっているのは本人ではなく、
彼らの体に住み着いている細菌であるらしい。
キノコを育てるアリは何種類かいるが、
この菌床の話はいつ読んでも面白い。
アリの種類によって育てる菌は別々で、
それぞれが先祖代々受け継いでいるのである。
そのアリがいなくてはそのキノコは育たない。
運命共同体なのである。

激おこで!

日本の若者ももっと怒ってもいいよ。
ぜひ怒って欲しい。激おこで。
私は本当に申し訳ないと思っている。
原発事故がなかったとしても、核の廃棄物は溜まり放題、
年金は溶けて無くなりそうで、
農業は遺伝子組み換えと農薬漬けになり、
身近な所でもどんどん生物は絶滅している。
我々が無能な政治家を選び、
金の亡者をのさばらしてきたせいである。
本当に悪いと思って、原発反対のデモにも、
最低賃金上げろデモにも、TPP反対デモにも、
差別やめろデモにも行ってきたが、
悪法はさくさく国会を通過し、
何もかもがスイスイ進んでいく。
はっきり言ってがっくりしてるし、
こういう枯れ木も山の賑わいじゃ役に立たんのだろうか、
という無力感がある。
やっぱり若い人が怒りまくるのがいいんじゃないか。
ふざけんじゃねぇ!!って。
今日は麹ともの会の会長の業務で、
ちょいとヤングな赤ちゃんに会ったが、
ゴミ溜めみたいな荒みきった国を残して死んでいくって、
ひどすぎるだろうと思う。

朝から暗い

日本の現政権は経産省が回しているから、
産業界の大企業の支出が増えることはやらない。
だから気候変動などや廃プラなど環境問題は、
極力メディアに出さないし話題にもならない。
大臣はレクも受けてないし本当に何も知らないのだろう。
世界を引っ張るグレタさんとは比較にならない。
彼女は自分で私はアスペルガーだからと、
言っているが、日本ならボコボコにいじめられて、
早々に潰されていただろう。
特に女の子だしね。
どこを切り取っても絶望的な気分になる。
TPP、対米、対EU貿易協定と増税で、
農林水産業と中小製造業、小売店が一気に潰れ、
そこで働いていた人たちが、
新たに不安定な非正規労働者にながれる。
想像通りの経過を経てどんどん地獄に…
多くの人は暗い深刻な嫌な話は、
なるべく知りたくないし、私もそうだけど、
そんな話しかない。
どんなになかった事にしても、
それで幸せになれるわけではない。
知ろうとしなかった人も現実にはちゃんと不幸になる。

ご近所さんたち

昨日は庭でツマグロヒョウモンを見た。
とても綺麗、この蝶はメスの方が綺麗で、
それはメスだった模様。
今朝は川で見慣れない水鳥を発見した。
そばにいたのがコサギだったので、
コサギの幼鳥はあんな色がついているのかと、
調べてみたら、
ゴイサギの幼鳥でホシゴイと呼ばれるものだった。
茶色で白い星が付いている、足は黄色。
ここらでは一番多いのがコサギで、
ゴイサギは稀にしか見ない。
それでもちゃんと子どもが生まれていたんだね。
あたりにはゴイサギは見かけなかったが、
あの子は無事に育って欲しい。
庭に最近いつもカエルがいる。
うさぎはこいつと遊びたがって大変である。
悪気はなくても迷惑になることもあろう。
そこで隣の家の庭と行き来しやすいように、
古い植木鉢を使って、やや階段のようなものを作ってみた。
住処のメインはうちの庭かもしれないが。
うちはうさぎが足を洗うための井戸水が、
いつもバケツに入った状態で出してあるのが、
もしかしてポイントかもしれない。

よりによってステーキ、、

ニューヨークの気候変動サミットに、
小泉氏も行ったらしいが、
ステーキを食べたことがニュースになっているらしい。
もうここまでくると恥ずかしくて見ていられない。
気候変動などの環境問題では常に肉食の習慣が、
大きな問題になっている。
アマゾンの放火も牛の放牧に結びついている。
肉食が環境に対する大きな負荷になっている。
特に牛は一頭しか子供を産まないし、
たくさんの飼料をたべる。
これを直接人間が食べれば、
ずっと状況は改善するのはわかっている。
ニューヨークで事もあろうに牛を食べるというのは、
会議に対する侮辱当てつけ嫌がらせと、
受け取られても不思議はないほどの行為である。
または完璧な無知。
ヨットでニューヨークに行ったグレタさんは、
もちろんヴィーガンである。

まったく悲しい

政府のやる事に批判的な意見を述べると、
たちまち湧いてくるネトウヨの皆さんは、
本当に日本語がわかっていない。
愛知のトリエンナーレの時は、
毎年楽しみにしていたなどの嫌がらせがあって、
笑えた。
トリエンナーレビエンナーレなどはもともとイタリア語で、
3年に一度、2年に一度という意味で、
名前がすでに毎年開催でないことを物語っている。
しかしこれは美術に関心のない人は、
知らないのも無理はないと思ったが、
「徴用工」では本当に驚いたし、笑えなかった。
徴用が微用になっていたり、
工がカタカナのエになっていたりするという。
読めていないし意味が全くわかっていないという事が、
あきらかである。
こういう人は、日本語がわからないのなら国へ帰れなどと、
在日の人に絡みつく人達と重なるグループなのだが、
ご本人たちの日本語能力は恐るべきものである。
これはもう、日常的に世間のニュースの意味も理解できないし、
もし仕事をしているとしたら、
そこでちゃんと出来ているのかが疑われるレベルである。
親分があれだから、仕方ないのだろうか。
これからの日本はどうなっていくのか不安になる。
義務教育がすでに機能していないのかもしれない。
これがもし平均的なレベルだとすると、
この先日本は何をやってもうまくいかないでしょう。
日本がすごいスピードで「高度成長」したのは、
すでに他国よりも識字率が高いという、
古い貯金のようなものがあったからです。
工場の生産性を上げるためには、
機械の説明書を読んで、あるいは上司の説明を聞いて、
同じように正しく理解できる労働者が沢山必要だった。
どこの国も必死で義務教育を準備したのです。
私が悲しかろうが、どうでもいいことで、
悲しんでいてもなんの役にも立たないが、
全く悲しい。

ありがとう、ポストマン!

今回の台風の千葉の被災地に一人友人がいる。
早い時期にダメ元でメイルを出すもなしのつぶて。
やまから帰った17日に電話するもこれも繋がらない。
ごく住所の近い辺りの、ひどい画像も見るにつけ、
これはかなり重症なんではないかと、
いよいよ心配になった。
思いついて手紙を書いてみた。
郵便局で聞くと遅配はあるかもだが、
ちゃんと届くと言ってくれたので、
よくよくお願いして出してきた。
なんと本日お返事がきた!
「まさかの停電11日目」とある!
しかし家の被害は雨漏り数カ所で軽傷。
友人知人に助けられてなんとかやっているらしい。
プチ、マーク・ボイル的電気無し生活を、
楽しんでさえいる様子で、さすがというほかない。
とにかく文面も明るく元気そうで、
本当に良かった。安心した。
それにしても頼りになるのは、郵便屋さん!
電気の絡まない通信手段である。