松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ゴリラはこれを支持するか、、

京大でタテカンを撤去しようとした職員を、
妨害したとして学生が三人無期停学の処分を受けました。
書面には山極先生の名前が。
ついに彼も陥落したかとがっかりしました。
山極先生の事はすごく尊敬していたから悲しいです。
何もかも失われていくひどい時代です。
京大には好感を持っていたし期待していたのですが。

頼もしい若者たち

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グレタと一緒に写っているのは、右端がダコタ・アクセス・パイプライン建設反対運動を行ったスタンディングロック・スー族のトカタ・アイアン・イーグル、真ん中が気候変動対策を求めてワシントン州を訴えた、ゼロアワー運動設立者のジェイミー・マーゴリン。この3ショットは個人的に感激。 #気候正義
気候変動の向こう側さんついとより

グレタ・トゥーンベリはスェーデンの若き活動家です。
気候変動の問題を訴えるためアメリカを訪れています。
彼女は化石燃料をガンガン燃やす飛行機には乗らない。
今回もヨットで行きました。

睡眠と食事

私は少しも神経質なたちではないつもりなのですが、
実は眠ることに関してはどうも軟弱で、
どこでもぐうすかとは眠れない。
旅に出ると近代的なホテルもダメである。
家では年間を通じて、極寒期以外は、
窓を少し開けて寝ている。
締め切った部屋というものが苦手なのである。
あとは暑いのが嫌いで寒いくらいがちょうどいい。
そんなんで山小屋ではほとんど眠れない。
特に今回のように、体をちょっと斜めに入れる感じの、
イワシであればなおさら。

山小屋に関してはもう一つ問題がある。
山小屋というのは基本的に来た人は泊めてくれる。
断ったら死んじゃうかもしれないからね。
食事であるが、荷物を山に上げるのが大変であるし、
人が増えても増やせるということで、
どうしてもレトルトなどの加工食品の利用率が上がる。
レトルトハンバーグなどが定番。
スノッブに聞こえるかもしれなくてアレだけど、
普段非常に原始的な発酵食生活をしているので、
添加物などが多い保存食系のものは苦手。
食べられないとまでいかずとも、
どうしても箸が進まない、という感じになってしまう。
いわゆる拒否反応が起きる。
だから山では寝られない食べられないという、
悲惨なコンディションになってしまいがち。
今回の常念小屋が良かったのは、
創業100年という歴史のある小屋だが、
食事も良かった。
朝ごはんの川魚、ニジマスか、の甘露煮を見て嬉しかった。
昔から山では、
たんぱく質はこう言う形で食べていたのだろう。
サイドメニューも食べた感じでは、
割にナチュラルなものが多いような気がした。
だからここでは初めてご飯も食べられた。
私的には沢庵梅干しとご飯、味噌汁でいいのだが。
これなら寒い場所だから問題なく保存できるはずだし。

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下界に戻りました

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無事に山から帰ってきました。
燕岳、大天井岳から常念岳と回って、
下りてきましたが、お天気が良く、
素晴らしく美しかったです。
娘の夫のけいちゃんが、下りのガレ場で足首を痛めて、
常念岳からの帰り道が大変でした。
この辺りはがれ場ばっかりで、見渡す限り石ころですから。
前から足首の関節が硬いという話はしていて、
最近は良く動かすようにしていたのですが…
私は体力もないし登りではへたばるのですが、
下りは得意なのは、
ひとえに関節が柔らかいからだとわかりました。
トレイルランニングしている人などの歩き方を見て、
私も勝手に真似をしているのですが、
一歩一歩ドスンと足をつかずに、
トントンと石に足を当てるようにして下ると、
スピードも出て足の負担も少なく、
何よりバランスとるのが面白いです。

大天井岳は2922mもあるのです。
そんなに高いとは知らなかった。
360度ぐるりと山で素晴らしい眺めでした。
このくらいになると、少し高山病が出てくるらしく、
娘は頭が痛く胃もムカムカするらしいです。
私はちょっと胃が気持ち悪い気がした程度ですが。

ハイマツの林の上を、
たくさんのホシガラスが飛んでいました。
ハイマツの松ぼっくりを取っては、
種を食べていました。
あれは栄養価が高そうです。
非常に近くで見ましたが、思ったより大柄で、
立派な鳥です。
ホシは顔から胸にかけて付いていて、
下半身は黒く飛ぶと尾羽の先が白い。
翼の先はトンビのような丸い切り口です。
猿もいたし。

最初の小屋はキャパシティの、
2倍以上は入っていたんじゃないかという、
超満員でお布団2人で一枚という、
オイルサーディン状態で、寝られたものではありません。
山小屋は大抵暑くて、
私は山では十分寝られたためしはないのですが、
2泊目の常念小屋は、偶然同じ部屋の人にキャンセルが出て、
我々だけで独り占めできたので、
初めてよく眠れました。
そんなんでなかなか良かったんだけど、
けいちゃんもしばらくはおっかなくて、
山に行く気になれないだろうし、
私も当分はいけないだろうと思います。

山から下りてツイッターなど見てみると、
まあ、ひどい話がてんこ盛りで、
シャバに戻ってきたなぁと思いました。
山はあんなに綺麗なのに、下界はひどいもんです。

このやまは、ちょっとお休み

明日から2泊で山登ってきます。
汚れた世間の空気を、
すっかり綺麗にできたらいいのですが…
山は9度くらいには下がるみたいですが、
前に2度とかの時もあった気がするし、
その時もそんなに寒くはなかったので、
ま、大丈夫です。
お天気によるのですが、
3日目が下り坂なので早めに降りてきたいです。
私は下りはいいのですが登りがいつも心配。
ご迷惑をかけないように頑張ります。
それよりも、実は来週の予定で予約していた山小屋、
1週間前に変えてもらったのですが、
一個は満員で、でも来たら入れてあげるという事らしい。
廊下かなんかで寝ることになるかも。
お布団が足りない可能性もあるらしい。
山小屋の寝具はいつも暑すぎるので、
私は半分でちょうどいいと思います。
無事帰ってきたらまたご報告しますね。
朝と昼のお弁当の用意もほぼできました。
今回は三人分です。
これはいつも連れてってもらうので、
感謝を込めて私の係ということに決めています。

日本社会のしくみ

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この本は欲しいと思っていたんだが、忘れていた。
昨日本屋に寄ったらちょうど目につくところにあったので、
そうそうと思って買ってきた。
私は社会学者の本をたまに読む。
最近2人ばかりクビにしたが、笑
小熊さんは引き続き贔屓にしている。
以前自分の父親の一生を聞き書きで書いた、
「生きて帰ってきた男」を読んだ時に思ったことだが、
こういう個人史でも、
本人の努力、または運、不運などと、
本人もはたの者も理解しがちな事も、
実は個人の行動であってもその時の政府の政策と法整備に、
ぴったりと乗っかって起きていることで、
その背景なしには起き得ない事もたくさんある。
よく時代の流れなどと、まるで自然に起きていて、
逆らえないことのように言うが、
そういう風に流してる人がいるんだよと、
私はずっといってきたが、ここまで露骨に、
そうなんだとは!と驚いたものである。
あの本では個人の一生と、
その時代の社会の動きを絡めて書いていたわけだが、
今回は日本の社会の変遷をたくさんのデーターを、
適切に読み込んで、目から鱗の日本の現代史を書いている。
主に雇用、教育、社会保障などの分野での、
日本の「しくみ」に注目している。

巻頭でこういう風に書いている。
「本書が対象としているのは、日本社会を規定している「習慣の束」である。これを本書では「しくみ」と呼んでいる。
習慣とは、人間の行動を規定すると同時に、行動によって形成されるものである。たとえていえば、筆跡や歩き方、ペンの持ち方のようなものだ。これらは、生まれた時から遺伝子で決まっているのではなく、日々の行動の蓄積で定着する。だがいったん定着してしまうと、日々の行動を規定するようになり、変えるのはむずかしい。」
もう初めから納得の面白そうさであるでしょ?
こう言うのは体の使い方でも言える事で、
ちょっとした癖が蓄積して、
間違った体の状態を作り上げてしまったりするのと同じだなぁ。
そんなんで次々に、なるほどの話が出てくる。
専門書ではあるが一般人にも読めるように、
わかりやすい言葉で書いてあって、素晴らしい。

地域の助け合い

今回の台風被害を見ていると、
首都圏と呼ばれても千葉は「地方」なんだなと思う。
要するに大事なのは東京だけ?
大災害が起きた時初動が早い事が大事で、
キューバが早いという事はとても重要だ。
今回はやはり共産党が一番早かった。
志位さんを筆頭に何人も現地に入っている。
自民党はここでも自己責任論でいく模様。
行政の動きの悪さを補うように、
地元の企業や病院、お寺などが素早く立ち上がっている。
造り酒屋は、井戸水がいくらでもあるからどうぞと、
24時間対応しますというところが泣かせる。
お酒は水が命というから、良質の地下水があるのだろう。
我が家も実は井戸がある。
一応、掘った時水質検査はして無害とはわかっているが、
飲んでいるのはうさぎちゃんと植木。
しかし電動ポンプであげているので停電すれば使えない。
こういう災害の時に、
地域のつながりが深まるという事はある。
福島の地震の時、娘の会社は近所の小学生を保護して、
しばらく会社で預かっていた。
この子は歯医者さんの娘さんで、両親に会えなくて困っていた。
病院に張り紙をしておいたら、
あとで引き取りに来て、大変喜ばれたという。
それ以来この病院は会社の人の治療は、
ちょっと時間を延長するなど配慮してくれるそうで、
今では社員みんながこの病院でお世話になっているそうだ。
娘も。
私も落ち葉はきで、麦茶をご馳走になったし。笑
あれくらいの事でも同じ困難に立ち向かう同志的な、
仲間意識は芽生えるものなんだね。