松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

言い過ぎ

歯医者さんででかい口を開けながら、
我々地球の生き物はみんなくっついてる、
一つのものなんじゃないかということを考えていた。
ま、言い過ぎだとは思うけど。
我々の体の中には、大量の別の生き物が住んでいて、
それ込みで人であることができる。
他のみんなも全く同じ。
彼らに我々はいろんなお仕事を外注している。
アウトソーシングってやつ、丸投げである。
外注だから重要度の低い仕事かといえばそうでもない。
消化吸収関係を外注しているものは多く、
彼らがいなければ食べても餓死してしまうし、
人は血液凝固に関する分野も外注だというから、
これも命に関わる。
生殖関係を外注しているものもいるらしい。
こうなるともう完全に正社員である。
アフリカの最後のシロサイが死んだ時、
シロサイの中だけにいる細菌も一緒に絶滅したことを、
悲しんでいる人のつぃーとをよんだが、
その種だけとお付き合いのあるものもいるし、
いろんな種と共生しているものもいる。

例えば私とうさぎが散歩しているとすると、
足の下には土や草があり、我々の間には空気がある。
下は下で山盛り何かが住んでいるし、
空気中にもさまざまな細菌や花粉や胞子などが、
目に見えないがたくさん浮遊している。
我々の体は袋状になっているので、
この空気が体の中にも入り込んでいる。
そして皮膚やお腹の中にはさまざまな細菌が、
うさぎと私で共通のものや違うものがいるだろう。
我々の固有の細胞の残りの部分は結構混ざり合った感じ。
種の多様性とか言うけど、
この地球上でさまざまの種はくっついて、
ぎっしりに固まってつながっているような気もする。
その境界というものはかなり曖昧なものではないか。