嵐のあと
バラは主力の2本の枝が、
両方とも折れてしまったので、
体積は半分以下になった。
下から新たに出てきていたシュートは、
かなりの長さに育っていたが、
これも半分ほどのところで折れた。
しかしこちらは茶色の枝になる前の、
緑の茎の状態だったので、
ポキリとはいかずにつながっていた。
これは大丈夫かもしれないと、
そっと伸ばして結えておいたが、
折れ目から上に水は上がっているらしい。
何事もなかったように、
生き残ったものの力で、
また育っていくらしい。
こういう事だなと、またしても私は、
励まされる思いである。
あの雨と風でチビのカマキリは、
ひとたまりもなかっただろうと思っていたが、
1匹元気なのを確認した。
この世にはチビにはそれに相応しい、
小さなシェルターがあるのだ。
ボブディランの歌など突然思い出す。
我友、我師は、やはり偉大であった。