さかなくん、牛
さかなくんの自伝を元にした、
映画ができたと言うニュースを、
見かけたら、突然、
15年程前のことを思い出した。
娘が大学に入りたての頃、
いっとき予備校の生物の先生の、
事務所でアルバイトをしていた。
その先生が小学生かな、
子どもと保護者向けに、
講演をすることがあり、
そのお話の中で、生き物に関する寸劇、
みたいなものをやると。
急遽娘が牛の役で出場することになった。
確か蜂だか蚊だかハエだか忘れたが、
昆虫の役の人もいたような。
前日わたしは被り物に角を生やす業務を、
頼まれたのである。
この手はどちらかというと得意分野で、
なんとかできたはずだ。
当日帰ると、「今日さかなくんに会った!」
と嬉しそうに報告があった。
それで牛は上手くできたの?
(セリフもないのだが)
うん、時々草を食べたりしてみた。
という事で、
確かテレビでも放映があったはず。
たまたまだが、娘は小学生の時行った、
千本松牧場で、牛がたいへん気に入って、
その後牧場主にはなりたいと、
ずいぶん具体的に考えていた。
また農学部に入ってすぐの頃、
牛の粘膜を綿棒で取るという実習があって、
先生に褒められたと、言っていた。
なんで?生まれて初めてやったのに!
まあ、犬とおんなじだよ、
犬より少し強めに可愛がってやるといい、
と秘訣を教えてくれた。
ま、そんな話を、
さかなくんから芋づる式に思い出した。