松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

いしかわの神々

この週末は一泊で金沢に行って来た。
今回の目的は「いしかわの神々」という展覧会。
これ絶対行きたかったんだけど結婚式騒動で、
ついに最終日に駆け込みとなった。
美大だった、そのまた昔は兵舎だった建物が、
現在は県立歴史博物館になっている。
石川県内の様々な遺跡からの出土品や、
古い神社のご神体などが出ていたが、
木彫の神様たちが非常に素晴らしい。
先だって紹介した木の本に、木彫の神や仏が、
どんな種類の木で彫られてきたかの変遷が出ていたが、
古くはやはり檜が多かったみたいで、
今回も檜のものがほとんどだった。
常設展示のいろんな町のお祭りの展示も、
すごく面白かった。

翌日の今日は、昨日もいろいろ出てたから、
ひとつ気多大社に行ってみるかと、
羽咋まで行って来た。
気多大社能登一ノ宮で、
延喜式にも主要な神社として出てくる。
神社の裏手は1万坪の入らずの森という、
入っちゃいけない原生林で、この中に奥の院がある。
この森の周囲をぐるっと歩くことができる。
ここが結構怖かった。
着いたのがまだ7時台で当然誰もいないし、
所々熊よけのために缶からを叩けと書いてあるし、
突然ものすごく大きな池が現れるし。
この池は龍神が絶対住んでるだろう!な、
泉鏡花のお話に出てきそうなアレだった。
熊にでくわすことはなかったが、
なんが道に出たらほっと安心する感じなくらいの、
異界の旅だった。
羽咋能登の入り口で、
ここらは縄文時代から人が住んでいて、
遺跡や古墳がそこら中にある。
能登も素晴らしく面白いところなので、
次回はもう少し奥まで行ってみたい。

f:id:natsuyono:20190602210118j:image

f:id:natsuyono:20190602210133j:image

f:id:natsuyono:20190603080605j:image