松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

満願寺

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去年採種して我が庭にうえた満願寺は、
謎の誰かに喰われてしまって、
ほんのちんちくりんが一本残るだけ。
そこで、去年同じ種を分け合って植え、
その種から苗を育てた友人に、少し分けてもらった。
彼女は区民農園歴も長い、私から見れば、
かなりのベテラン!である。
やはりポットは直播より確実性がある。
娘も今年初めての畑でなかなか難しく、
来年はここのベランダで、
ポットで苗にしてから定植したいというている。
うちでか…?
うちは虫が近所から庭をめがけて寄り集まってくる感じなので、
二本は大きい鉢に植え、ベランダに上げた。
下の庭にいるやつは、早速、
綺麗なメタリックの小さい甲虫に食べられた。
私は現行犯逮捕して遠くに連れて行ったが、
今朝見たところ、金柑の花の所で、
忙しそうに何かやっていたのが奴ではないかと。
そこにいる分にはよろしい。
ま、そんなんで私も虫には苦労しているし、
雑草に至っては日々闘っている。
だからそれを嫌うのはある程度仕方ないと思う。
ただ、日本人は潔癖と言うか、完全主義と言うか、
徹底的に排除しないと気が済まないと言う所が問題。
うちの近所に越してきた家では、
敷地際にズラリとアリよけの薬を並べている。
私も蟻が家に入ってくるのは困るが、
自宅の庭まで不可侵ゾーンにするか…と、
恐ろしく感じる。

グリサホート耐性の遺伝子組み換え大豆の、
畑の写真を見た事がある。
グリサホートをぶちまけて、他の草は全て枯れ、
砂漠のようにすっぺりと混じりけなしの茶色の大地に、
大豆の苗だけがズラリと並んでいる。
うわぁー、不自然で不気味と私は感じたが、
スッキリ綺麗で気持ちいいーと思う人もいるのかもしれない。
大豆は特に強いから、
娘の畑では雑草の真ん中に、ほんの少し背の高い、
大豆が並んでいる感じ。
ちょっと見、見分けがつかない様なながめ。
こう言うのかえって気分悪い日本人もいるかも知れんね。
自分の気持ちが良いかどうかは大事だが、
われわれは基本的にこの地球に住まわせてもらってる、
一生物でしかないんだから、
態度がデカすぎると私は思うよ。
他の住人の事も少しは考えろよ。

根こそぎ!

@squirm001 共通の某友人の家の通り道で、除草剤しまくってる有名な家があって、そこの道だけやはり崩れて道が塞がってたよ。明け方まで庁舎の人や消防の人、避難者とコミットしてて色々な情報得たけど…この除草剤と土砂崩れの話は目から鱗でした。
一つ発覚したこと。除草剤をしまくっている場所は土砂崩れしやすい。

理屈は簡単で、根っこがなくなり土砂崩れ起こりやすくなる。
地元消防の方も、除草剤はアカン!と。

…!?さんついといんにゃくさんリツイートより

私は一昨日買い物で近所のホームセンターに行った。
その時ガーデニング関係の売り場に、
ラウンドアップ」が山積みになって、
強烈に販売展開されているのを見て、
絶望的な気分になっていたが、
早くもこんなところでつながるとは!

ラウンドアップ」は、
日本では大々的に売られている除草剤で、
普通に検索しても宣伝ばかりで問題点などはヒットしない。
これは、モンサントが開発した、
「グリサホート」の日本での商品名の除草剤で、
非選択的に、すべての植物に作用する。
モンサントは、グリサホート耐性の遺伝子組み換え種子を、
作っており、この農薬と併用させるシステムになっている。
すでにWHOは警告を出しており、
ヨーロッパでは多くの国が禁止に動いている。
一方日本では巷に山積みになっている。
虫や雑草や細菌が大嫌いな日本人は、
根こそぎ!すぐ効く!とかが好きなようだ。
だんだん世界で売りにくくなった農薬の、
貴重な在庫処分場の感がある。

日本人は自然界の様々な掟に自己中心的に逆らう事で、
これからも手厳しい罰を、
受ける続ける事になるのかもしれない…

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近所の坊や

入院の前日のことで、すっかり忘れていた事である。
その日突然の訪問者があった。
出てみたら男の子で、どこの子で、
いったいどういう事か最初はわからなかったが、
うさぎの事を知っていて、
うさぎちゃんと遊びたいと言うので、
庭に入ってもらって、
とりあえずご要望に応えながらいろいろ聞き出した。
すぐ近所のうさぎと同じ種類の、
さびぃちゃんという現役の猟犬の家の坊やであった。
今時珍しい面白い子で、一緒に散歩に行こうと、
しきりに言うのですが、
もう行ってきたし、これから宅急便も来るし、
古本屋のお兄さんも来るので、行けそうにない。
「もう行ってきたし暑いから行かない」と言うと、
「帽子かぶって水持っていけば平気だよ」
と粘るのであった。笑
本とか読む?と聞いてみたら、読むよ、とのこと。
うちに図書室があるから、今度来てよ、
お母さんかお父さんにちゃんと言ってから、
という事で、
勝手に家に入れて後で坊やが叱られてもいかんと思い、
その日はお引き取りいただいた。

その後はバタバタしていてすっかり忘れていたが、
先ほどうさぎを庭に出して掃除していたら、
まさにさびぃちゃんとお父さんが通って、
この前息子がご迷惑かけたんでしょうか、てな話に。
そうそう、すごくいい子ですねー、
と言ったら、全く同意しかねると言うように、
真顔で静かに首をひねっておられた。笑
(ちゃんとお家であの日の事は話したらしいね)
図書館があるとか…
そうなの、今度お家の人にちゃんと言って、
改めて遊びに来てと伝えてくださいと言っておいた。
彼の名前はこたろう、というらしいぞ。
私の図書館の利用予定者一人ゲット。ふひひ
いつの間にか図書館のおばちゃんという、
新たな肩書きができた、かも…

 

(名前ちょい間違えでしたので書き換えました。

ちゃび⇨さびぃ)

プラスチックはやめっ!

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何より酷いのは病院の食器であった。
私はこのプラスチックの食器を見てると、
誰とも知らん誰かに、殺意すら沸き起こる。
人をコケにしとんのか!
こんなもんで食えるか!
アホになってしまうやないか!

全体としては、形や地の色など陶磁器の器を真似ているが、
誰が見てもプラスチックである。
そしてこの模様。
本当に焼き物の雰囲気を出したいなら、
蛸唐草でも描けばいいのに、
この人を馬鹿にした模様はなんだろうか。
描いてる本人デザイナーもこんなもんが好きではないはず。
誰一人きれいとも可愛いとも思えないような、
いい加減な柄をつけて、何がしたいのか。

私はすべての病院、学食、給食などの現場から、
プラスチック容器を即刻排除すればいいと思う。
プラスチックの問題はすでに深刻である。
この際、焼き物と塗りものだけにする。
田舎に行けば高級料亭でなくても、
プラスチック容器を使っていないところはいっぱいある。
洗い物の手間が大変なら人を倍雇えばいい。
お金がなければ税金から出せばいい。
今の日本は、人を雇ってお金をちゃんと払う、
これしか生き延びる道はないのだから。
焼き物産地と塗り物産地に、たくさんの注文が舞い込む。
それこそが必要なことである。
小さい時から、
乱暴に扱っても壊れないものばかり使っていたら、
そのうち国の宝は全部壊されてしまう。
扱いを知ることが文化を長生きさせる。
良いものに触れることが、文化を育てる。
ゴミみたいなものに囲まれていては、
なんでもどうでもいいゴミみたいな人間になる。
新自由主義のアホたちは、医療や教育や文化の分野にさえ、
現金収入を求める。
そんな事は必要ではなく害しかない。
教育などは何年か先に何かが生まれればそれが儲けである。
学校法人などという馬鹿なことで、
大学を不動産屋や投資会社にする必要はない。
図書館は良い本を無料で読める静かな場所を提供すればよろしい。
なんでカフェで儲けなきゃいかんのだ。
アホみたいなコンサルが、
あーもったいないこうすれば儲かるのにと、
偉そうに言っても、あいつらの話は聞く必要はない。

 

根本的な疑問2

日本が昔に比べてどんなに立派になってきたかな、
と考えてみた。
近代憲法によって国民主権は謳われている。
我々民草の代表たる国会議員が、
我々の意見を政治に反映してくれるはずである。
しかし現実には民草の側に立って発言してくれる人は、
いるにはいても、ほんのちょっぴりで、
大多数のそうでない人達に阻まれ、
一向に意見が取り入れられるようにならない。
民主主義なんて言ってただの寡頭政治やんけ、
とはさん先生も常日頃言っておられるが、
ま、その通りではないか。

現在では食べる事に苦労している人も、
少なからずいて、食べている人も、
その食品の質たるや悲しいものであったりする。
日本は気候にも恵まれ、海の幸山の幸は、
かなり豊富な土地であった。
農薬を多用する前までは、川魚もアホみたいにいたらしい。
自分と家族とが食べていくだけなら、
生存に十分なほどの食料は、いろいろあったのである。
時代によって、
お上の厳しい取り立て的な政治的事情さえなければ。
だから案外縄文時代の方が、
だいぶましだったんじゃないのかと思う。

先日水道法が改正された。
民間の会社が水道を支配するようになる。
我々の税金で長年かけて張り巡らした、
水道管というインフラをそのままタダで使って。
電気とは違って水道管は共有ということができないので、
一社独占になるしかない。
我々にメリットはただの一つもなく、
高い水道料金を取られるだけである。
世界では水に苦労する地域も多いが、
日本は降水量も多く地下水も豊富で、
人々が飲み水に苦労することはなかった。
(一部の島嶼部を除いては。)
古来みんなタダできれいな水を飲めていた。
今やきれいな水そのものがほとんどないし。
どこが良くなったんだよと思う。
食べ物と水、生物の生存に欠かせないそこだけ見ても、
我が近代国家は全くもって最低である。

根本的な疑問1

昨夜はいろいろなことを考えていて、
全然よく眠れなかった。

今日の我が国の状況を、
近代国家の名に値しないとか、
中世に逆戻りか、とかいう人が多い。
しかし現代の我々の住むこの国は、
中世より「進歩」した、「近代」的な、
なんか素晴らしいものだったのか、
そこがそもそも実に疑わしいと思う。
本当にそうか?

本当に嫌いだなぁ

今ネット上では殺せ殺せの大合唱だという。
日本では死刑に反対する人は、実に少数派である。
そして現在死刑を執行している国は、
世界では実に少数派である。
肯定派の理由として犯罪抑止力、
遺族感情などと言われるが、
死刑制度のあるなしと犯罪の発生率は関係がない。
そんな事はとっくにわかっている。
アメリカでは州によって違うが、
抑止力になっていないのはグラフを見ればわかる。
アメリカでは銃の乱射などの殺人は、
自殺の一形態と言われることも多い。
なんらかの理由で追いつめられた人が、
多いかどうかの方が関係があるかもしれない。
そうなら、逆に死刑制度は犯罪を増やす可能性すらある。
また遺族感情というが日本の殺人事件の遺族も、
みんなが死刑を望んでいるわけではない。
事件の当初そう思っても、その後考えを変える人もいる。
死刑を切望しているのは、
個人的に殺人事件とはなんの関係もない、
一般の国民だろう。
問答無用で異物として排除したい人や、
人を罰したくて堪らない、
死刑で、憂さ晴らしをしたい人達。
そういう人が80%以上もいる。
私の周りに人が10人いれば8人がそういう人であるという事が、
何よりも恐ろしい。
以前、世界か、図書だったかの記事をきっかけに、
刑務所や、死刑制度や殺人犯についての本を幾つか読んだが、
日本国民の恐ろしさはかなりダントツの感がある。
最近ますます日本人が嫌いになってきている。
私は若くもないし日本語しか話せないし、
他国で歓迎されるようなスキルや能力もない。
多分日本で生きていくしかないのだが、
人と交わらず、どこか人里離れた場所で、
暮らしたい気持ちが募る。

日本政府調査(死刑肯定)
1956年=65%
1967年=70.5%
2014年=80.3%
この数字はFujisawa midoriさんのついとから引用しました。