松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

根本的な疑問2

日本が昔に比べてどんなに立派になってきたかな、
と考えてみた。
近代憲法によって国民主権は謳われている。
我々民草の代表たる国会議員が、
我々の意見を政治に反映してくれるはずである。
しかし現実には民草の側に立って発言してくれる人は、
いるにはいても、ほんのちょっぴりで、
大多数のそうでない人達に阻まれ、
一向に意見が取り入れられるようにならない。
民主主義なんて言ってただの寡頭政治やんけ、
とはさん先生も常日頃言っておられるが、
ま、その通りではないか。

現在では食べる事に苦労している人も、
少なからずいて、食べている人も、
その食品の質たるや悲しいものであったりする。
日本は気候にも恵まれ、海の幸山の幸は、
かなり豊富な土地であった。
農薬を多用する前までは、川魚もアホみたいにいたらしい。
自分と家族とが食べていくだけなら、
生存に十分なほどの食料は、いろいろあったのである。
時代によって、
お上の厳しい取り立て的な政治的事情さえなければ。
だから案外縄文時代の方が、
だいぶましだったんじゃないのかと思う。

先日水道法が改正された。
民間の会社が水道を支配するようになる。
我々の税金で長年かけて張り巡らした、
水道管というインフラをそのままタダで使って。
電気とは違って水道管は共有ということができないので、
一社独占になるしかない。
我々にメリットはただの一つもなく、
高い水道料金を取られるだけである。
世界では水に苦労する地域も多いが、
日本は降水量も多く地下水も豊富で、
人々が飲み水に苦労することはなかった。
(一部の島嶼部を除いては。)
古来みんなタダできれいな水を飲めていた。
今やきれいな水そのものがほとんどないし。
どこが良くなったんだよと思う。
食べ物と水、生物の生存に欠かせないそこだけ見ても、
我が近代国家は全くもって最低である。