松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

今どき浴衣の話

夏に初孫かんちゃんの顔見たさに、

コロナの危険に配慮しつつ、
向こうのご両親がみえたとき、
いろいろな贈り物を頂いた訳だが、
その一つが子ども用の浴衣の生地であった。
昔着物に関係したお仕事をされていたせいと思うが、
今時こんな絶滅危惧種が登場するとは!
という驚きの総絞りである。
昔はあちらではこういう物をみんな着たようだ。

そこで早速金沢の姉や友人たちに相談して、
仕立ててもらった。
金沢はなんだかんだ言って今も着物を着る人が多い。
お茶も盛んだし減ったとはいえ、お謡いなど、
古典芸能系のお稽古をする人も多い。
晴れ着といえばまず着物で、今も結婚式は、
女性はみんな着物である。
それでも湯のしをする所がもう一軒とか。
絞りはまず蒸気を当てて伸ばすが、これが湯のし。
そんなこんなを経て、ついにかんちゃんとゆうちゃんの、
お揃いの浴衣が完成した。
かんちゃんまだ立ち上がってもいないんだけど。笑

来年の夏までに私は揚げをしてやらねばならん。
これも意外に難しい。
あと紐飾りを刺してやりたい。
これは昔からいいなぁと見ていたもので、
子どもの着物につけた紐の縫い付けてある場所に、
ちょっとした刺繍のような飾りをつける。
まさか自分がやる日が来るとは思ってもいなかった。
思ってもいなかったといえば、
出土品に子どもの帯があったのを、
これは使い用がないなと思って、
ちょん切って自分の帯揚げにしたのである!
その時はかんちゃんが登場するなんて思いもしなかった。
あれがあればなぁと、結構後悔している。