松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ガザの続き

現在の世界は、

国という土地と制度に属しているのが国民であるという、
前提があるために、
国を追われ所属先のない人々は、
人間にあらざる者という仕打ちを受ける。
人権など望む資格がないと。
日本では非人という言葉があったけど、
人間社会の埒外に置かれる。
パレスチナ人がこういう立場に立たされている原因は、
イスラエル建国にあったわけだが、
イスラエルは大威張りである。
現在もどんどん領土を広げている。
日本で言えば家がないホームレスも同じような扱いになる。
国土にしても家にしても、
土地の私有という事がなければ、
こういう事は起きない。
土地所有者から税金を徴収するとか、
土地の売買で儲けるとか、
それ自体が権力者に好都合である。
秀吉の検地の頃からそうだし。
種の話も似ていて、天然の地球上にある種子の所有権を、
特定の人間が主張するということ。
こういう私有とお金が直結した感覚に、
我々は慣れきっている。
以前久高島の本を読んだ時、
那覇のすぐ隣にある島だが、
それが書かれた時点で、昭和であるが、
土地の私有は認められていないとあって、
びっくりしたことがある。
今はどうかは知らないが、
空き家があれば誰でもそこに住むことができる。
これではホームレスは生まれようがない。