嘘
つくづく嘘って何だろうと考えている。
緒方正実さんは本の中で、正直に生きる事は大事と
繰り返し述べられている。
真実から目をそらして生きることは辛いと。
嘘をつくのは良いか悪いかと聞けばほとんどの人は、
嘘は良くないと答えるだろう。
これは嘘はついちゃダメですと、厳しく、
親や先生から言われたからか、と言えば、
それもあるかもしれんが、それだけでは無い。
意図的に嘘をつくと気分が良くないからである。
世の中には嘘発見器という機械もある。
嘘をつくと自然に動悸が速くなったり、
やばい感じに体が反応してしまうらしい。
要するに体は嘘がつけないということ。
ところが頭は嘘をつくことが可能である。
嘘とは言葉があるから成り立つものなのであろう。
後ろめたさと言うのは、頭と体の、
不調和からくるのだろう。
これはまた別の話だが、言葉の理解が不十分だと、
自分でも嘘と本当の区別がつかないのかもしれない。
しかしだ、世の中、嘘ばっかりである。
そして、あれはプロパガンダで、
それはフェイクでと、
みんなそれぞれの自分の信じていることを、
主張しあっている。
事実は一つのはずだが、
いつの日かはっきりするとも限らず、
歴史もまた嘘にまみれている。
要するにすっかりうんざりしているわしだ。