松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

おじろく、おばさ

信州貧しい地域の農家の風習に、
「おじろく、おばさ」というのがあって、
長男の跡取り以外の兄弟は結婚も許されず、
一生奴隷のように家の労働力として過ごした。
男性がおじろく、女性がおばさ。
私はこれに関しては特に詳しくないけど、
昔なんかでこれについて読んだ時、
非常に衝撃的だった。
彼らは人として見られておらず、
村の祭りにさえ参加を許されなかった。
一様に無表情で極端に無口、
目も合わせず挨拶さえしない。
そして自己肯定感が異常に低く、
自分は馬鹿だから何も望めないと思っており、
不満を述べることさえしなかったらしい。
これらの性格はその立場によって作られたもので、
子どもの時代には普通の子だったと。
写真を見ても実に暗い表情をしていた。
極端に自由が阻害された環境にいると、
希望を持つ事、何かを要求する事、
主張する事すらしなくなる。
そしてコミュニケーション能力が育たない。

世田谷の保坂区長のついにあったが、
自己肯定感がダントツに低いらしい、
日本の生徒たちが気になる。