「日本の枯葉剤」3
本文に入ると、最初は沖縄の毒ガスの話である。
沖縄は返還前の時期。
度々起こるガス漏れや爆発や、事故が絶えないことで、
返還前に毒ガスをすべて撤去して欲しいという、
悲願があった。
沖縄は実際にアメリカ軍の毒ガスを保管基地のようであった。
これに対し日本政府は口先ばかりで動こうとしない。
アメリカ国内での事故をきっかけに、
毒ガスの撤去は動き出したかに見えるが、
実は、これがフェイクの疑いが濃厚という。
費用は日本持ちの…
アメリカは、毒ガスの無害化にはお金がかかりすぎ、
移転させる先もそう簡単には見つからない、そこで、
嘘の毒ガスの撤去イベントを打つのである。
第一回の撤去は、化学兵器の1万3000トンのうち150トン、
わずか1パーセントを運び出すこの日のパレードは、
日本に600万ドルださせるための、
デモンストレーションだったといわれます。
二回目も全く怪しい。
空っぽの容器を持ち出しただけかもしれないが、
今度は1万3000トン。
アメリカの書類と実際の食い違いも多く、
運び出されたかの点検立ち会いも受け付けず、
なんと新たに毒ガス貯蔵施設を建設中であったと。
撤去どころか持ち込む気まんまんである…
沖縄にあった毒ガスは、(今もあるかもしれんが)
自国の脱走兵をサリンを撒いて殺すとか、
オーストラリア兵を対象に人体実験させよといい、
断った大統領は謎の死を遂げるとか、
アメリカのやることはどれも酷すぎて、ぐったり。
あとね、毒ガスの貯蔵施設には必ず、
うさぎが飼われている。
死んで人間に危険を知らせる警報器の係です。
うさぎちゃんが…
傍若無人のアメリカと言いなりの日本政府と、
嫌なことを押し付けられる一方の沖縄。
今と一ミリも変わらなさに、逆に驚くほどである。
あんたら、これ永遠にやってるつもりなの?
と、書いたところで、IWJの「日米合同委員会」
に関するインタビューがあって、
これがある限り1ミリも変えられないのは、
当たり前のことなんだなぁと納得する。
政治家も知らない、
アメリカに完全に従属する官僚とアメリカとの秘密組織であり、
密約の温床です。
今現在も新たな密約がここで交わされているという。
戦後からずっと日本を動かしていたのはここなんですねぇ。
ここまで属国で、力の差が歴然とあるのだから、
ちょっとやそっとでは変わらない。
なんか抽象的だけど、
日本人の一人一人が、
もう少し誇り高く生きるようにならないと、
くらいしか言えない…
このインタビューはフルオープンです。
私もまだ見ていないけど、おすすめです。
「日米合同委員会の研究」という本も読んでみようかと思う。