松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

最近の細菌の事

細菌の働きの話などになると、
日本ではトンデモやえせ医学的な印象になるのは、
なぜだろうか。
あるいはスピリチュアル。
医学とか科学とかのイメージが非常に硬直している。

失われゆく我々のうちなる細菌を書いた人は、
アメリカの細菌学会の会長も務めた人で、
この著作は、その年の影響力のあった出版物、
の一冊に選ばれてもいる。
実際アメリカではかなり影響が出ているように見られる。
腸内細菌がPTSDの発症に関係しているという研究も出ている。
腸内になんとかいう三種類の細菌がいる場合、
ダメージを受けにくいらしい。
(これは南アフリカ)
一般的に心の領域と言われるものも、
細菌や寄生虫に影響を受けている。
彼らの働きは純粋に化学的なやり取りであるが、
興奮する物質を出すというような事が、
多分怒りっぽいなどの性格に繋がるわけであろう。
去勢すると犬の性格が変わる事があるわけだが、
これはホルモンの話だが同じようなもので、
当然あり得るだろう。
以前読んだ哲学する身体でも紹介したが、
人間の設定した前提条件から外れる、
漏れたノイズのようなものを使って、
最短距離を見つけ出すという例もそうだが、
実際の科学的な現象は、自在で、
結果的には驚くような形で発現したりする。
基本的に細胞の作り変えなどの素材は血液に運ばれるが、
腸壁の修復に関わる細菌は、
これを直接やっているとかいうのも面白い。

そういうものを迷信や古臭い考えと混同するのは、
周回遅れなんじゃないかと思う。
あえてやっているのなら資本主義に洗脳されすぎだし、
自然にやっているなら自信過剰である。

話は全然変わるけど、記者会見などの時に、
背景に市松模様にロゴを貼り付けたボードを使うのは、
いいアイデアなんだろうか?
みんな同じで意味がわからない。