松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

バスク、シチリア

バスク語で書かれた、

バスクの本を読んでいる。
若い頃を振り返った自伝的なものだけど、
スペイン内戦の事が出てくる。
内戦と言うものは難しいな。
国と国の戦争なら、どんなにやられても、
終わった時点で兵隊は自分の国に帰る。
内戦は殺し合った関係者、その子孫、
係累などがそこらに生きて暮らしている。
これは厳しい。
大国は民族対立などを煽って、
内戦をやらせたりするが、
罪深い残酷な行為である。
これの前に、シチリアの短編集を読んで、
次がバスク地方な訳だけど、
それぞれ独特な雰囲気がある。
シチリアの野生的な古代的な、
妙な重さは他ではない感じ。
気候風土と歴史が合わさって、
そこに暮らす人間の感性を形作って行く。
面白いものである。