松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

絵本の楽しみ

昨日は図書室で、

チラチラと絵本を見ていた。
かんちゃんはまだ小さいので、
長いお話は無理だけど、
家にあるもので、
何か楽しめるものはないかなぁと。
ホフマンの「ヨッケリなしをとっといで」
なんかはどうかな。
これは繰り返しの歌のような、
単純なストーリーで、
とても小さい判型の本です。
私はホフマンの絵が好きで、
何冊か持っているので、
みんな出して読んでみた。
絵も素晴らしいが、描くシーンの、
切り取り方が上手い。
ねむり姫も素晴らしい絵本だ。
薔薇のツルに覆われた城の中で、
姫も王様も料理人もうまも犬も、
全てが眠っている。
ページを覆い尽くすツル薔薇の影に、
所どころにお城の構造が見え、
小さな窓から、
眠っている人々の顔が見て取れる。
小窓から顔が見えるように眠ることは、
実際あり得ないと思うが、
薔薇、城、人、の三重の構造が、
一目で理解でき、
しかも全く不自然でなく美しい。
全体の構図はバランスが良く、
細部に見所がいろいろ散らばっている。
絵本の挿絵とは、
こういうことなのだなぁと、
改めてしみじみ感動した。