松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

本当の賢さ

我が国では頭の悪いコンサルなどに、

たっぷり国のお金がつぎ込まれているので、
各地に出張って、
愚か者どもよく聞け、これが金儲けだ!と、
やっすいこて先デザインを、
偉そうに横文字ことばを散りばめ、強引に押し付けて、
地域に根付いていた有形無形の遺産を、
こともなげにぶち壊し、
日本中をダメにしています。
こういう人たちは哀れなほど賢くないのに、
自分は頭がいいと思い込んで鼻高々なのは、
いったいどういうことでしょうか。

先日の茄子の話にしても、
農民というのは本当に賢い。
植物を上手に育てる工夫は、前にも書いたかもだけど、
基本的に一年に一回しか実験できない。
それも気象や昆虫など関係する要素が多いため、
長い時間をかけて見ていく必要がある。
どんなにやる気があっても、気が急いても、
1日に何回も試してみるなんてことは出来ないのです。
北山杉の台杉などの育成に至っては、
40年とか経たないと結果は出ない。
技術が確立されるまでには、
何世代にも渡る情報の蓄積が必要だったはずです。
こういう実例を見ると、
確固たる信念、美意識、哲学を持って、
物事を総合的に長い目で見、たゆまず努力する、
人間の本当の賢さに、目がさめるような気がします。
かつてはそういう人たちがたくさんいた。
確かに、この国にも…