松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

も、り……

この本に度々出てくるのは、
こういう言い回しではないが、
悪い奴らがごまかし臭い、くだらない格好ばかりの対策を、
思いついては潰ししているのは、
時間の無駄であるばかりでなく、同じくらい悪いのは、
多くの人に、要するに事態は大したことないんだな、
と思わせる効果があるということ。
有名な環境保護団体が、呆れた裏切り行為で、
善良な市民の信頼を失うことは、
そのこと以上に広範囲に深刻な影響を持ってしまう。
これは福島第一原発の場合も当てはまるように思う。
一度人々がそういう感想を持ってしまうと、
ことの重大さを広めるのは二回目の方が大変になる。
最初はみんなどきりとするが、
平気なんだと思えば、忘れることができる。
だって、誰だって嫌な話は聞きたくないし、
安心させてもらう方がいいからね。

今の日本を見ていても、アメリカの話を読んでいても、
人はどこまで不誠実になれるのか…
嘘や裏切りはこんなにハードルの低いことなのか…
我が国は三権分立どころか、
愚かな独裁者と三位一体である。
私も清廉潔白じゃないし、意地悪なただの人だけど、
それでも、人の心は何にも増して恐ろしい。
も、もらる、とかって……
り、りんりかん、とかって……