松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ガラガラ

昔何かで読んだが、日本は一時期、
世界に稀なほど、
様々な技術や知識を生かせる仕事があって、
食べていける社会であったと。
食べていけると、次の世代に継承され、
工夫や研究が積み重なって、
ますます素晴らしいものになっていく。
残念ながら現在は、
貴重な知的な技術的な資質があっても、
食べていけない人がわんさかいる。
そうなると技術は継承されず、廃れてしまう。
食べていけるということは、
多様な技能の価値を認めて対価を払ってくれる人たちが、
たくさんいるということで、
社会全体が知的にも文化的にも、
高い水準にあるということである。

ガラガラという音が聞こえている。
意外に脆いものである。