松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

暇な老人

人はみんななんでも好きな事をやればいいんだけど、

社会的に見るとやはり幾分か役割という物もある。
専門知識を持っている人は、その分野で普通の人が、
間違った選択をしようとすれば、
それは違うよと教えるべきであろう。
大金持ちにはそれなりのお金の使い方が望まれるし。
人の能力や立場や状況はみんな違うのだから、
それぞれに違う役目がある。
私はといえば特に取り柄は無いが、
現時点では暇な老人である。
だから暇人の婆さんにふさわしい行動というものを、
常日頃考えている。
暇なばあさんがやるべき事をやろうとすると、
結果的に割と忙しくなるが。笑

最後の芋虫

最後の芋虫は多分クロアゲハですが、

今レモンの木の幹でじっとしています。
このままここで蛹になってくれるといいのですが。
そこはまさに以前、羽化したクロアゲハが、
くっついていた場所です。
だから、そこいいよ、先輩もそこ選んでたよ!
まわりに羽がつっかえる物もなくて、
めっちゃ出やすいから、幹は糸も良くくっつくし、
出てきた時の足場としても最適!
そこがいいよ、そこにしなさい!
と、良く言い聞かせて来た。
こいつが失敗せずに蛹になってくれたら、
春まで私の心配事は少し減る。
お願いだから落っこちないで!

世界からもう一つ

もう一つ雨宮処凛氏の支援現場からの報告について。

現在コロナによる困窮者が激増している。
貧困問題に取り組む支援団体に連日SOSが届いている。
「死ぬか犯罪をするかしか考えられません」
「首を吊るか餓死するか迷いました」
などの言葉は緊迫感が漂う。
コロナは最後の一撃である。
それ以前に労働者はギリギリまで追い詰められていて、
消費税のアップでどうにもならない所に来ていたと思う。
雨宮氏は年越し派遣村の時と比較して、
書いているが、あれはもう12年も前のことだった。
あの時私も娘とカンパを持って日比谷公園に行った。
娘は就職したてで、会社はゴミ袋を扱っていた。
暮れの大掃除でゴミ袋のサンプルなどを処分するにあたって、
うちで少し使ってくれと大箱いっぱい持ち帰った。
派遣村でもゴミ袋は役立つのでは無いかと、
ゴミ以外に手荷物を濡れないようにまとめるなどにも、
使えるのではと、上司の許可を得て、
すでに休みに入っていた会社に寄ってから行ったことを思い出す。
あれからますます働く者の状況は悪くなっている。
今回は女性が多く若い層がうんと増えていると。
巷ではお店が潰れた、閉店した、
大手も支店を閉鎖した、などのニュースが聞こえるが、
これはそのままそこで働いていた人とその家族が、
生活基盤を失うことである。
これからも増え続ける予感しかしない。
竹中平蔵のような人がクビにできる労働者を、
増やしてきたが、経済であれ何であれ、
持続可能性を考えないことには遅かれ早かれ破綻する。
経済学者とはとても思えない。
以前調べた1兆円を積み上げたら、というやつ。
10キロになるんだよ。
富士山3つ分や。
リニアの9兆円はそれのまた9倍って訳だ。
それだけの一万円札があれば…

こんちさん達の引越

大仏こんちさん達を図書室に連れてきた。

色のかかったものはいいとして、
特にうさぎがひどいのだが、
乾燥して木目が浮きだすような感じになってきた。
蜜蝋の塗り方が少なかった事もあると思う。
ガラスケースには、藤娘さん達が入っていたのである。
この方がボロボロなので、
もう一人、木目込みの方と一緒に、
ちゃんと人形供養してもらって、
あの世に行ってもらった。南無南無。
ケースは和風の風味が強いので、背景の紙などを、
かっこいい洋紙に貼りかえようかと。
あと藤娘さんは大変背が高かったので、
ずいぶん天井まで空きがある。
アクリルの床かなんかで二階建てにしたらどうかなぁ、
などとも考えている。
図書室は湿度管理がしやすくなったので、
大量のマトリョーシカも持ってきた。
こちらは湿気でニスがベタつくから。
本当は絵も湿気が良くないから、
ここに持ってきたいがスペースが足りない。
まだ沢山あるじいさんばあさんの物が、
無事整理できるまでは無理。
ま、図書室は日増しに怪しい部屋になって…

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世界から、リニアの話

今月号はだいたいが学術会議の問題であるが、

リニアの記事を一つ。
著者の樫田秀樹氏はずっと前から、
リニアの問題を追っているジャーナリストで、
世界にも何度も掲載されている。
今回は静岡に関する記事。
ざっくり言うと静岡県が工事開始を認めないから、
2027年開始の予定が延期になった!
と一斉に静岡を責めている話である。
静岡はもともとリニアに反対はしていない、
ただし、飲料や農業用水など、
水の100パーセントを大井川に依存しているため、
大井川の流量は減りませんと言う確証が欲しいと言っている。
JR東海が質問に答えてくれないので、
ゴーサインが出せないというだけの事。
それなのにJRと国交省の言い分を垂れ流し、
メディアは大事な静岡側の主張を、
わざわざ省いて報道したりする。
国交省の偉い人がやってきて圧力を加える。
どうもいわゆる国策と言われるものは、
全てめちゃくちゃである。
原発もそう、辺野古埋め立て、オリンピックも。
いろいろ考えると、
国民の敵の筆頭は国ってことにならないか?
私はアナキストだからそう言う訳じゃなくて、
実際そう見える。

巻頭にある言葉。
「総工費9兆円。JR東海の「リニア中央新幹線」計画は、超電導磁石で車両を地上10センチに浮上させて、時速500キロ走行で、2027年には東京(品川)と名古屋駅を40分で、2037年には大阪までを67分でむすぶ。その計画を多くのマスコミは「夢の超特急」と伝えてきた。」
これ読んで、たいていの人は、
そんなんいらんわ!と思うと思う。
ま、私はそう思う。

里芋!!

友人が丹精した里芋をどっさり、

送ってくれた。
大小入り乱れた泥んこのやつを。
昨日は煮たが、今日はお味噌汁に。
コブ付きもあるある。
以前も書いたかもだが、
わたしはかなり小さい時と思うが、
赤ちゃんの付いたの、といって、
これを好んでいた。
まぁ!可愛いこと!笑
そこで母は赤ちゃん付きのまま剥いて、
わたしのお椀にそれを入れてくれた。
大人になった頃は、里芋を買っても、
コブは取ってあって、
コブ付きにお目にかからない。
でも今も実は里芋はこうして枝分かれして、
コブ付きになるように出来ている。
コブ付きで剥くのはとても面倒。
母は偉かったねぇ、と思いながら、
今日は頑張ってコブ付きに剥いたぜ。
母は皮剥き技術が超高度だった可能性もある。


拓殖!!

赤い実が終わったら、頼まれている、

桃太郎の家来にかかるかなぁ、
とスケッチなどしていた。
ところが手元に置いてあった、ツゲを彫ってみたら、
その彫り心地の良さにびっくりしてしまった。
すごく硬くて緻密な材なのに、
滑らかで滑るように彫れる。
先にこれやろうかなぁと言う気分に。
昨日刃物を研いだのも良かった。
割と上手くできてよく切れる。
西岡棟梁の本など読むと、
新米大工は仕事を終えた夜は、
毎日毎日刃物を研ぐ練習をしたものだと。
確かに研ぎは自分で何度もやって、
体得するしかないものかもしれない。
私は修行が全然足りてなくて全く下手くそである。
それにつけてもカッターナイフを発明した人は、
天才だと思う。
パキンと折って新品の切れ味!も凄いし、
カチカチっと前に出る構造も素晴らしい。
私もいつもお世話になって感謝しまくってる。
ま、そんなんで雉は後回しかな。

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