松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

夏に白内障の手術をしたわけだが、
私のアクリル目玉は、近いとこに焦点が合っていて、
近視用のメガネをかければ、遠くも見ることができる。
以前はど近眼すぎて矯正しても、
あまり遠くまでは見えなかった。
うさぎの散歩の時メガネをかけると、
今までぼんやりしていた樹の梢に、
鳥が止まっているのを見ることができる。
この時期樹々の美しさもひとしおである。
私は聴覚障害があるので囀りで聴こえるのは、
カラスぐらいである。
だからせめて目で鳥が見つけられるようになって、
本当にうれしい。
それにつけても鳥の写真を撮っている人なんかは、
よく見つけてうまく撮るものだと感心する。
私は飛び方でヒヨドリかなと思うくらいで、
なかなか同定まではできない。
今日は誰かの巣を発見した。
あんなとこにちゃんと家を作っていたんだなぁ。

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「スエロは洞窟で暮らすことにした」

訳者よりご恵贈を賜り、
「スエロは洞窟で暮らすことにした」
を読みました。
私はいつもスクリプタを読んでいるので、
広告でおもしろうそうだなぁと思っていた。
マークボイルの無銭経済宣言にも、
ちらりとお名前は出てきたし。
大変面白く読みました。

スエロと言うの本名ではない。
スペイン語の土と言うの意味の言葉を、
名前にしたらしい。
この人はアメリカ人でキリスト教原理主義の、
それもかなり熱心な信者の家庭に生まれている。
自身がゲイであることが判明し、
これは当然家族の中で大きな問題となる。
鬱との戦いも有り、最終的に、
最後の所持金を電話ボックスに置き去りにして、
金無しの人生を始める。
非常に知的で真面目な人。
マークボイルの元気で明るいマッチョな感じとは少し違って、
デリケートでセンシティヴな個性の人である。
様々な宗教に関して、
大変な勉強と経験を積んだ上でのことである。

この本を読んでキリスト教原理主義のガチガチの両親と、
スエロが最終的に非常に暖かい家族の繋がりを、
維持し続けていることに驚きました。
こういうことがあり得るとは!
宗教と言うものはいろいろあるし、
その中でもまたたくさんの宗派に分かれているわけだが、
創始者の人たちの考え、教えというのは、
基本的には似ているわけです。
ま当然といえば当然です。
しかしこれを自己愛に流されて、
自分に都合のいいような解釈をしたり、
平気で重要なある部分を無視したりする人が、
信者の中でも大半であるのだろう。
スエロのようにまっすぐにその教えを受け取る人にとって、
宗教の違いはあまり問題にならないし、
同門であろうが間違った解釈をする者こそが、
問題であるということだろう。

お金の物語を捨てる人の共通点は、
嘘が嫌いということだろう。
少なくとも自分に嘘がつけない人だ。
にも関わらず、いい加減な我々を、
厳しく糾弾しない寛容な人たち。

精進します。

 

イネ科の作戦

今朝、うさぎは小雨の中で、
すごい藪の中に入り走り回ったので、
イネ科の植物の種がたくさん付いてしまい、
大変でした。
うさぎは毛が薄いタイプなので、
脇の下や腿の内側に着いちゃうと、
一足歩くごとに多分チクリとするらしく、
立ち止まって舐めようとして進まない。
いたそうな場所のは途中で取って、
家に着いてから本格的に除去作業に入りました。
うさぎは毛が細いため、
これが自然に取れるということはまずない。
完全に絡まって毛玉の芯になる。
イネ科の植物の作戦としては、良くないね。
うさぎに付けるのはお勧めしない。
だからやめて欲しい。
お願いします。

綿、藁

本日は懸案の布団の綿の打ち直しの件。
皮から出してベランダに干してみました。笑
ほぐして干すのがいいのかな。
ま、ちょっと干してみてからね。
お昼寝用みたいな細い小ぶりの敷布団です。
三日三晩という魔女みたいなアレが始まる訳だ。

あと庭の花壇に藁を入れた。
娘の田んぼは長きにわたって、
無農薬無肥料でやって来ているので、
さぞや健康な土壌菌の皆さまがお住まいだろうという事で、
この秋の収穫後に、稲藁を少し貰い受けていた。
多分この中にもたくさん居られるだろう。
我が家にもぜひ定住していただきたい。
ふひひ

身体にいい、はず、

展覧会には来られなかった遠方の方にも、
かるたが届いて感想が到着しているが、
手触り持ち重りする重量感など、
かるたの質感に対するものも多い。
私がスペシャルな高級仕様でお願いしたわけでなく、
長い伝統のあるごく普通の作り方で作っただけである。
絵柄を印刷した紙と板紙を貼り合わせ、裁断して、
裏紙を貼って切断面の部分を保護する。
裏紙の表に回った部分がかるたの縁取りになる訳だが、
これがないとかるたに見えない。
それほど我々の中に定着している作り方である。
原画では縁も描いた。かるたに見えないから。
そしてこれを切り取って印刷し、
本物の裏紙を回したのが、
今回のかるたの作り方であった。

こういうやり方をすると今日では高いもんにつく。
オーガニック野菜が割高になるのと同じで、
人件費が押し上げてしまう。
だから人件費を削ればいいか、というと反対である。
我々の全員がたっぷり働いただけの人件費を受け取り、
身体にいい野菜を食べるべきである。
我が政権は、我々から見れば天文学的というほどのお金を、
既得権益層に流し続けている。
これを正しく使えばできることである。
スイスでは手厚く個人経営の酪農家を支援していて、
今も飼っている牛にみんな名前をつけているような、
個人経営者の農家がいっぱいあるそうである。
アメリカの下院で共和党が負けたのは良いニュースです。

要するに、私の「どうぶつくいしんぼうかるた」
は、多分身体にいい、はず。

やっちまった…

今かるたがついたというメールが来たが、
なんと請求書の宛名が間違っていて、
別の人のが入っていたらしい。
同じものだから良かったけど。
気をつけてやってたつもりなのに、
やはりミスってしまった。
本も一緒に入れた人と間違えなくて良かった。
今絵の方を荷造り中だけど、
気持ちが萎えた。
本当に悲しい。
私は使い物にならん…

あとの仕事

今日は午前中は病院で、
午後は手紙を書いたり、かるたの地方発送業務を行う。
雨の中抱えて郵便局に行ったのに、
財布を忘れてまた家に帰る。
愉快どころじゃないね。
本当にバカみたいでいまいましいよ私は。

かるたはその後あと14になったので、
大胆にもさっそく増刷する事に決めた。
もうなんかどんだけ増刷するかもよくわからんけど。
私の場合根拠になる要素が全くないからね。
勝手に作ってるだけでね。笑
販路もへったくれもないわけでね。
もっている肖像も手持ちの分はあと1冊になった。
出版社に預けている分がどれだけあるか、
今度確認してみるが、これもジリジリ無くなっていく。
次の展覧会で、それも出来ればだけど、並べ、残ったら、
私の死んだ時お世話になった皆さんにばらまいてもらう。
そんな感じやね。
今回は赤字が出なかっただけありがたい。
てなもんである。