松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

世界7月号より

7月号の世界の特集は「原子力産業の終焉」である。
いくつか読んだが、
確かに如何ともしがたいオワコン感であった。
意外だったのはアメリカの原子力産業の寂れぶり。
原発の圧倒的先進国だったはずが、
技術的にももはやその面影はない模様。
大量の電力消費国となった中国では、
遅れて原発がたくさん作られたが、
その輸入先はほとんどロシアであり、
もう一つの大国フランス、アメリカは関われていない。
そしてここに来て建設中のものも、計画がポシャったり、
遅れまくったりで、産業として成り立っていない。
多くの国がうまいこと自然エネルギーに切り替えてきている中で
我が国は意気軒昂に頑張っているが、
後手に回ってろくでもない事が長びくだけで、
ま、結局は無理だろうと思った。
世界的なバカの見本というところか。

しかし新規が無くなっても恐ろしい存在であり続けるのが原発
気候変動との関係についての記事が恐ろしすぎる。
原発はCO2を出さないから環境にいい!白目!
ということで売り出してきたわけですが、
すでに現在温暖化が現象として現れ、
海水温の上昇やそれに伴う巨大ハリケーンの発生、
大規模な山火事、異常高温などが世界中で起きていますが、
これら全てが、原発及び関連施設の過酷事故に直結する、
原因となりうるということです。
ま、素人の私がちょっと考えてもそうだろうと思う。
地震だけではない。
最も厳しい安全基準とか言ってる偉い人がいますが、
事実上日本は何もしていないみたい。