松井なつ代のやま

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「無銭経済宣言」2

持続可能性を目指す「無銭生活」は、
移行段階として「なるべくカネを使わない生活」を、
経ていくことになる。
これらは、似ているように見えて、
「倹約生活」とは全く別物である。

資本主義経済とは、ものをできるだけ安く作ることに、
たゆまず努力するものである。
そのためにスケールメリット、分業が徹底され、
キリのない資源の奪取と、労働力の過酷な使い捨てなど、
あらゆる場面でお金儲け優先主義が繰り広げられる。
倹約のために安い大量生産品を買うようにすることは、
彼らのレールにすっかり載せられることであり、
持続可能な世界に到達するコースではない。

移行期的にはどういう振る舞いがベストか、
という事を私は常日頃考えていた訳であるし、
この本は大変参考になる。