松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

上等舶来について

昨日書いた「上等舶来」という言葉、
若い人はわからんかもしれんなぁと思って、
説明する。
私の母はこれは上等だよという時、実際に、
「上等舶来!」というふうに言った。
当時の感覚で本人が舶来品は上等と、
考えていたわけでもなさそうだが、
そういう言葉使いが残っていて、
割りに気楽に使っていたように思う。

その後は上等でもない普通のものも、
どんどん輸入されるようになり、
輸入品というものが一般化したというか、
実情とは合わなくなってきた。
その後は日本製こそが上等という時期を経て、
今や上等品の判断は、産地とは全く関係がなくなっている。
いわば珍しいもの希少なもの先進的なものだけが、
輸入されていた、鎖国的な日本のあり方に、
由来する言葉なのかもしれない