松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「これがすべてを変える」9

さてそろそろまた始めます。

これまでも石油や石炭の採掘会社が、
やりたい放題して地域の人たちが、
被害にあった例は多いが、
力関係が違いすぎて泣き寝入りすることがほとんどだった。
最近の傾向としてアメリカ国内で反対運動が起こったことで、
注目を集めやすくなった事実がある。
それは従来型の掘り方ではもうそこがつき始めて、
ターゲットがシェールガス、オイルになったこと。
これはアメリカも埋蔵量が多い。
サウジアラビアの二国分もあるんだぜぇーと、
アメリカ人が喜んでたようです。
これは硬い岩石層の中に閉じ込められるようにしてある、
ガスやオイルなので取り出しにくい。
ここで開発されたのがフラッキングという方法。
水を高圧で流し込んで溢れださせる。
この水はただの水ではなくて、
溶剤として様々な化学物質を混ぜたもの。
大量にこの廃液が不気味な湖のように残される。
そしてもう1つ恐ろしいのはこのオイルは従来の石油と、
少し性質が違う。
非常に気化しやすく燃えやすい。
アメリカでインデアンの土地を横断して、
パイプラインが引かれ、
これを輸送する大型トラックが住宅地のそばを走るらしいが、
パイプラインが劣化しやすく漏れ出す事故も多く、
輸送トラックの炎上事故も起きている。
ラッキング反対の映画の中で、
水道の蛇口から出る水に、
ライターを近づけると燃え上がるという、
信じられないシーンがあるらしい。
水は間違いなく命の源で、
すべての生き物になくてはならないもの。
これを汚染するのがフラッキングである。