松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

資本論続き


資本主義と言うのは、まさに、
成長し続けなきゃ死ぬと言う代物。
例えばクリーンエネルギーは、
すごく増えてきているけど、
従来の化石燃料の消費が減ったかと言えば、
全然で、
全体的に見れば、
エネルギー量がその分積み上がっているだけ。
そして資本主義は、
有れば有るだけ使う。
労働者の過酷な使われ方は、
常に問題になるが、
これはすごくうまくできている。
簡単に首にできるシステムは、
首にされたくない人々を、
もっと資本家に気に入られようと、
もっと頑張ってもっと命令をよく聞く、
従順な労働者にしてしまう。
効率のため細かく分けられた分業体制では、
誰でもできるようになり、
ますます首にしやすくなる。
ぶつ切れでは、仕事の構想と実行が、
繋がってないため、
人々の工夫や改善の余地はなく、
ただ消耗するだけの、苦しい作業になる。
マルクスは、仕事を魅力的にすべき、
と、考えていた。
労働は本来良いものなんだと。
先日木喰仏の所で書いたが、
構想と実行がつながって初めて、
良いものができる。
我国の、
中抜き下請け派遣などの仕事の現場では、
良いものが出来るはずがない。
実行者に裁量権もなく賃金は低く抑えられ、
誇りもモチベーションも持てない。
労働時間も問題だが、
オートメーション、過度な分業体制は、
人が本来持っている能力を、
奪い去る危険なものだ。
知ってはいたが、最近のニュースで、
お粗末な話を見るにつけ、
まさに今のこれや、、と思う。