松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

逝きし、から裸について

エロティック関連の話は、

文化の文脈だから、
文化的背景の違う外人が、
自分の宗教なんかを基準にして、
堕落だなんだ言うのはトンチンカンね。
にしても、当時の日本人の、
裸っぷりは、私の想像を超えた。
基本的にお風呂は全て混浴で、
綺麗好きのせいもあり、
自宅での行水、川や海での水浴び、
とにかく人目のある所で、
性別に関係なく皆さん気にせず裸になる。
たまげたのは、
ある外国人が温泉に入っている時、
知り合いの日本人に声をかけられた。
そしてその人は、
一緒にいた妻子を一人ずつ紹介したと。
これ全員が裸だと思うと、
なんだか可笑しい。
裸も見慣れればなんて事ないのであろう。
あと、皆さんこぞって目をむいたのは、
春画である。
こっそりならともかく、あちこちにあって、
子どもや娘たちが、見ては大笑いしている。
セックスは秘められたものでないだけでなく、
笑う所!
春画はまるで漫画の扱いである。
姦通罪なるものがあったにも関わらず、
庶民にそんな深刻な危険な気配はない。
道行やら心中やらの浄瑠璃などあるが、
もしかして、おおうけ!爆笑!で、
見ていたんではない?とすら思う。
何しろこの国の古事記
セックスネタ満載である。
日本人は古代を引きずったまま、
江戸まできてしまったんではないか。
渡辺京二もほぼそんな理解であるように思う。