松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ロビイング

薬屋さんは本当に信用できない。

ロビイングに、
最もお金を使っている業界の一つだろう。
つまり大量のお金を投入して、
国の政策決定に影響力を行使している。
武器などと違って、
人の健康に寄与しているような顔をして、
命などにこれっぽっちも興味がないところが、
何より凄まじい。
至る所でそのような話を読んだが、
今度の世界にも、
アメリカの低学歴白人層の、
自殺の話で出てきた。
アメリカでは、
一貫して死亡率は低下しているが、
1990年代末期から、
白人中年層だけが上昇を続けている。
死因は、
自殺、薬物中毒、アルコール性肝疾患。
これらは「絶望死」と名付けられている。
製造業、労働組合の崩壊によって、
低学歴白人労働者が、
取り残されたように貧困化している。
絶望死のうち最も数が多いのが、
薬物中毒であり、その原因となった薬物が、
オピオイドである。
1995年商品化、食品医薬品局の安易な承認、
医師による意図的な過剰処方を、
取締りにくくしたロビイスト
連邦議会議員。
「企業がここまで直接的に人の死で儲けることなど滅多にない」と、
「絶望死のアメリカ」の著者。
割と他にもいろいろあると思う。