松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

手提げ完成

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今日は普段買い物に行く時に持って出る、
手提げ袋を作った。
前のがボロボロになったからだが、
コート掛けに似合うようにというのが直接の動機だ。

つい先日夫が階段から転げ落ちた。
うさぎを抱っこして上に連れて行こうとして、
おりしも昼から暇酒を飲んでいて、
足のろれつがアレだったらしい…
私は出かけていて目撃していない。
うさぎは当然だけど、四段分くらい落ちたのに、
幸いどこも折れもせず、無傷であった。
理由は階段の脇にある、コート掛けに、
倒れこんで、コートや帽子や買い物袋などが、
クッションになったのではないかと思われる。
おかげさまで、コート掛けは身代わりになり完全に壊れた。
これもだいぶ前に買ったものでなの、まあしかたない。
ということでコート掛けを買うことになった。

うんと安いのとうんと高いのが、
候補に上がった。
来年からはもう無理だが今ならまだ買えるから、
ちゃんと日本で作られた良い仕事のものにしようと、
私が力説して、うんと高い方にした。
そんで新しいかっこいいコート掛けが登場したので、
それに似合うような手提げも完成した。

生地はいつものバザーで500円で買ったもの。
内側に小さいポッケもついている。
手提げの部分で、激しく悩んだ。
太さとかつけ方長さとかとか。

ブリタニー・スパニエル

うちのうさぎちゃんは、
ブリタニースパニエルという種なのだが、
最初私はブリタニーっていうならイギリスの犬なんだな、
と思ったわけです。
しかし、ブリュターニュ地方の犬で、
フランスの犬だと書いてあった。
そうなんだ、と思ったのだが、
ブリュターニュ自体が、サクソンの支配の時に、
ブリテンから逃れてきた人の住んだ地方だとわかった。
だから要するに結局は元に戻って、
うさぎちゃんはイギリスからきた犬なのかもしれないね。
なんて言うことを、サトクリフの「運命の騎士」
を読んで知ったりして。
日本の歴史もよく知らないのだから、
ヨーロッパのなんか全然知らないから、
当たり前だけど。
いずれの国も波乱バンジョーオンマイニー♫

夜遊び

昨日はスイスの爺が一時帰国しているので、
会いに行ってきました。
食事の後娘を誘ってカラオケに行きました。
私は歌なんてぜんぜん歌えないので、
カラオケもほとんど行ったことがないのに、
爺が歌好きらしいので、一緒にカラオケ行こうと、
前から言っていたのです。
カラオケボックスは小さい本で選ぶのでなく、
アイパッドみたいな画面で操作すようになっていました。
爺は諸外国の言葉が出来るので、
諸外国の歌もお上手ですが、
何と言ってもびっくりは娘の天城越えでした。
なかなかの情念ものですね、あの歌は。

爺は足よろよろで杖をついているので、
爺のホテルから近い新橋にしました。
サラリーマンの娘はよく知っているようでしたが、
私は初めてで、意外に面白いところでした。

カラオケ企画は大当たりでした。
私は相変わらず企画力があるなぁと思いました。

娘が一歳の赤ちゃんの時、
爺の家に泊めてもらったことがあるのですが、
爺はなんと全く覚えていないそうです。
もちろん娘もですが。
その時爺の家にあったつぼ漬けを、
娘が気に入って食べつくしてしまって、
買いに行った記憶があります。
久々の夜遊びでした。

一目瞭然

この前ツイッターに流れてきて、
流れ去って行ったもので、
印象に残ったのは、JALの入社式の写真です。
それは、昔と今年の入社式の写真を並べたものでした。
昔の方は何年前だったかな、多分20年くらいか。
綺麗どころが集まっているところを狙ったんだろうが、
すっちゃですさんの卵と思われるお嬢さんたちが、
綺麗にすらっと足を揃えて、
パイプ椅子みたいなのに座っている。
皆がそれぞれにオシャレしていて、
白っぽいジャケットあり、シャネルスーツみたいな人ありで、
じつに晴れやかで華やかです。
かたや今年。
全員ほとんど同じデザインの黒いスーツに黒いローヒールで、
どう見ても制服にしか見えない。
髪型さえも同じようです。
もうね、冗談抜きにびっくりした。
だって昔のほうがずっとずっと素敵なんだもん。
顔の表情までも昔のほうが生き生きして美しいような…
日本はこんな風に変わってしまったというのが、
一目瞭然で衝撃的でした。

「王のしるし」2

サトクリフの物語の時代は、
古いブリテンにローマの軍隊が駐留している。
だから出てくる人たちのバリエーションがハンパない。
ブリテンの中にも浅黒い黒い髪の小さい人や、
赤毛の大柄の人、それにローマからの多様な人たち。
海の向こうから襲ってくるサクソン人は肌が白く金髪である。
その他に中東方面からの人たちも出てくる。
また、それらの混血。
外見だけでも多種多様である。
シリア人、エジプト人などの言葉も出てくる。

シリアは今大変な目にあっていて、
国民の多くが難民になり、国が崩壊しかかっているが、
この地球上で最も早く文明が芽生えた場所の一つである。
ヨロッパの白人は、自らの文明のルーツを、
ギリシャ、ローマと言いたいわけであるが、
やはりチグリスユーフラテスがあるわけで、
トルコやシリア、エジプトなどは、ローマ帝国の時代も、
立派な学校もある学問の中心であったし、
地中海、シルクロードの要で、
様々な文化、物が集まる場所であった。
そういう場所の人たちは多分知識や最先端のものを持って、
非常に広範囲に移動していたのだろう。

王のしるしの主要な登場人物のシノックは、
ブリテンの古い氏族の母とローマ人の間にできた混血である。
彼の仕事は馬商人。
今でもそうなんだと思うけど、
アラビア馬は早いんで有名で、
皆が欲しがる商品であったらしい。
こういう商人は驚くほど広範囲を移動しながら、
商品である馬と、ついでに馬に積めるほどの綺麗ないいものを、
ちょいと乗せて商売していたらしい。

現在のアングロサクソンが猛威をふるって、
アラブ世界を粉々にする状態に比べると、
いくぶんかは多文化共生的な時代であったかもしれない。
当時も差別や争いはいくらもあったが。