松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

子どもの貧困

子どもの貧困と言うけど、
親の貧困でしょう?と思っていたが、
やっと真相が分かった。
一般に貧困の問題を解決しようとすると、
「自己責任!」と大合唱する、
人々が大量に湧いてくるのだ。
貧困問題に関わる人は、みんな、
この責任ある立場になる前の子どもを、
突破口にして貧困問題に立ち向かっているのである。
なんか、なるほどだけど、情けない気持ちにもなる。
子どもを盾に、文句を封じなければならないとは…

それにしてもやるべきことは多いのに、
福祉を切り詰めて、
オスプレイは世界一の値段で買うのだからねぇ。
地道に取り組んでいる人には頭がさがるよ。

子どものための分野も、
地方の小さい自治体で頑張っているところが多い。
彼らにとっては少子化対策という意味合いも強いが、
「子どもは地域の宝だから」と、
少ない総予算の中から大きな割合を、
子どもたちのためにさいて、
給食の無償化などに取り組んでいる。
どんな理由にしろ、それはやはり嬉しい言葉である。

次はぬなのよ

昨日は「あ」の字札をアップしたんだけど、
あ、はあの一字のために、三枚型を切る。
ふー、である。
ところが次にかかっているのは、「ぬ」
これは全文字の中で最高の4枚を要する。
あの小さい字のやつがよぅ。
絵札が先だから、まだだけど、
考えただけで、うぇーやだなぁと思ってしまう。
字札の方が意外にも難しいのである。
ま、なんといっても嫌なのは周りの枠だけど。

ビッケを焼く

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昨日は1日、ビスケット製造業に勤しみ、
大変忙しかった。
毎年娘はクッキーを焼いて会社の人たちにプレゼントする。
どちらかというと、
何もバレンタイン商戦に乗っからなくても…
という派の私だが、
このクッキーはとても美味しいので、
この業務には極めて協力的である。

例年はタネを作る日、焼く日と2日の仕事だったが、
昨日は昼過ぎから初めて、全部焼き上げた。
これでも初期の頃から比べると、
システムが合理的になり、作業は速くなったと思う。
娘の会社は小企業だが、じりっと人が増えて、
50ほどの小袋に詰めるまで、
夜の9時頃までかかった。
ご褒美に私は缶に一杯貰ったので、
しばらくは楽しめる。
嬉しい。

いっしょにされたくないなぁ

媚びへつらう態度というのは、
洋の東西を問わず嫌われるものではないでしょうか。
よくはわからないけど、
外国の昔話でも物語でも、
誇り高く堂々としている人が、
愛され尊敬されるように思います。

昨日ののお昼ご飯。
大根と小松菜の味噌汁、
大豆と昆布の煮たの。
大豆は昆布を溶かす、タケノコもだけど、
なんの仕業か。
あと、あみの佃煮、これは吉祥寺市場のの玉木屋の。
吉祥寺では桶に入っていて、優しいおばさんが、
おしゃもじですくって、計ってくれる。
よくデパ地下などの真空パックは、
ペチャンコになっていて同じ会社のでも美味しくない。
おしゃもじにかぎる。

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「世界」から、貧困の話

駅前の大入道のおっちゃんが、
手術することになったと、店を閉めて以来、
もう1年近いんじゃないか。
戻ってきてくれない…
近隣ではあそこしか「世界」が置いてなかったから、
今日は街まで世界を買いに行った。
そしたらもう次のが出ていて、二冊買うことに…

まずは子どもの貧困の特集。
貧困の現場の話が凄まじく、まさに安達ヶ原である。
子どもの貧困はその親の貧困であり、
老人世代の貧困もかなり深刻である。
生活保護に関して言えば、
最も多いのが老人の世帯である。
しかしこの生活保護からして、受ける資格があって、
生活は十分苦しいのに8割近くが受けていない。
とりもなおさず生活保護バッシングの「成果」である。
不正時給は0.4パーセントほどで、
そのほとんどが親に内緒で、
子どもがアルバイトをしたケースだと読んだ事がある。
これが不正と呼ばれ、叩きまくられる現状は、
わたしから見ればどうかしていると思うが、
これらの状況から、相談窓口で、
生活保護だけは受けたくないと激昂する人もいる。
小田原市役所の話もあるように、
そんなにまで叩かれ馬鹿にされるくらいなら、
いらないという気持ちの方がわかるほどだ。

持病や知的障害や、精神障害といった、
困難を抱えながら、どのような公的福祉にも頼れずに、
ただ赤貧に甘んじて非常に孤独な中で生きている人たちが、
この日本にはいっぱいいる。
中世の闇よりも、
よほど暗いのではないかと思う。
寒い夜に読むに、全然うってつけではない。