松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

身体にいい、はず、

展覧会には来られなかった遠方の方にも、
かるたが届いて感想が到着しているが、
手触り持ち重りする重量感など、
かるたの質感に対するものも多い。
私がスペシャルな高級仕様でお願いしたわけでなく、
長い伝統のあるごく普通の作り方で作っただけである。
絵柄を印刷した紙と板紙を貼り合わせ、裁断して、
裏紙を貼って切断面の部分を保護する。
裏紙の表に回った部分がかるたの縁取りになる訳だが、
これがないとかるたに見えない。
それほど我々の中に定着している作り方である。
原画では縁も描いた。かるたに見えないから。
そしてこれを切り取って印刷し、
本物の裏紙を回したのが、
今回のかるたの作り方であった。

こういうやり方をすると今日では高いもんにつく。
オーガニック野菜が割高になるのと同じで、
人件費が押し上げてしまう。
だから人件費を削ればいいか、というと反対である。
我々の全員がたっぷり働いただけの人件費を受け取り、
身体にいい野菜を食べるべきである。
我が政権は、我々から見れば天文学的というほどのお金を、
既得権益層に流し続けている。
これを正しく使えばできることである。
スイスでは手厚く個人経営の酪農家を支援していて、
今も飼っている牛にみんな名前をつけているような、
個人経営者の農家がいっぱいあるそうである。
アメリカの下院で共和党が負けたのは良いニュースです。

要するに、私の「どうぶつくいしんぼうかるた」
は、多分身体にいい、はず。