松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

感謝につぐ感謝!!

入院初日に、うめき聲にビビりまくったわしである。
我がルームメイト達は皆婆さんで、
齢90は超えておると思われた。
私の名前の横には、説明項目として、
「独歩」とあった。
おう!わしは国木田かよ!と感動したが、
ルームメイト達は勿論全て独歩ではないから、
結構晴れがましい称号である。
この人たちが、最初はよくわからなかったが、
頻繁にナースをコールしちゃう人たちで、
昼と言わず夜と言わずひっきりなしに人が来る。
そしてあの声は、観客がいない時は出ない。
死んだかと思ったがそうではなかった。
どうも実は案外重症ではないらしいのである。
聞かせ用のうめきみたいなのである!
一人は術後の傷の消毒かなんかで朝一度、
看護婦さんの処置があるのだが、
ほんの数分の間、例の声で世にも哀れに、
痛い、痛いとうめき続けるのである。
ま、多分痛いのだろうね。でも、
毎回ちょっと我慢してねと言われながら、
絶対我慢しない!笑
2日目は看護婦さんに松井さん、すいませんね、
部屋変われるように聞いてみますか?
と言われたので、こんなもんと思っていたが、
ま、かなり激しいレベルのお部屋に当たったらしい。
あと1日だし、ちゃんと眠れるから大丈夫と答えたのだが、
だいぶかわいそがられたワシであった。
しかしばあさん達、
毎日のようにたっぷりの見舞客も現れるし、
大切にされているようなのだが、
どうもみんな、
オーバーアクションタイプのようであった。

わしはさよならも言わず帰ってきてしまったが、
こんにちはも言わなかったから、
そんなもんで良かったのかしら。
でも看護婦さん達みんな優しくて、
「今呼んでくれた?」(くれた、のとこに点、筆者)
なんて言いながら来たりするんだよ。
偉すぎるだろ!!
看護婦さん達はみんな本当に親切だった。
本当に感謝です。
たっぷりお給料あげて欲しい。絶対。