松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「これがすべてを変える」10

環境問題において、
インデアンの人たちの抵抗は、
その方法も凄まじく高度でかつ粘り強い。

カナダでの採掘企業に抵抗するため、
アメリカの格付け会社と談判する。
投資家がいるから企業はやるわけで、
カナダの格付けが高すぎるのは問題であると。
カナダの法律に則れば、
インデアンの権利が考慮されておらず、
それはリスクではないかと言う事を話す。
しかし、事実はそうでも、
インデアンにはそれを納得させる力はないではないかと、
言下に反論される。
この席にオブザーバーとして同席したナオミクラインは、
動揺してがっくりしてしまうが、
インデアンの賢い指導者は淡々としている。
彼らは本当に強くてへこたれなくて、
それは限界がない天井知らずである。

私はこの本を読むだけで落ち込んだりするが、
こういう話の本の一部を息子にすると、
怖い話で煽るな的な事を言う。
えー、これくらいで?と思う。
ナオミクラインは強いけどインデアンはもっと強い。
私は弱いが息子はもっと弱い。
ここまでは確かだが、
インデアンと比較しようにも、
インデアンの強さは無限なので、相手がゼロの場合と同様で、
比べるとができない。
インデアンは本当に偉くて、
私は恥ずかしくなるばかりである。