松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

時代の流れではない

日本人があきらめる時に使う言葉を知っている。
「時代の流れだから仕方がない」です。
TPPによって、徐々に国が壊れ、少しづつ貧乏になった時も、
きっとみんなそう言うと思います。
時代の流れは誰かがそういうふうに流しているんだとは、
思いもしない。
今の時代でも、国民は医療費はただ、
教育費もただ、共働きでも、
子供たちは全員保育園に入っている、
そういう国だっていっぱいあるんだから。
キューバだけじゃないよ。
スペインも医療費ただだし、フランスは高校教育までただだし、
スカンジナビア諸国のどっかは、
大学生はただの上にお小遣いがもらえるらしい。
これでご本をかってお勉強なさいねっていうのか、
たまには映画でも見たらっていうのか知らないが。
アイスランドは会社が週に一回(全ての会社かどうかはわからんが)
家族みんなに夕食をご馳走するってよ。
日本の会社はろくな給料も払わず、税金も払わず、
ケイマン諸島やのパナマやのに溜め込んでいる。

日本は素晴らしいというひとたちは、
なぜか他の国の素晴らしい話は聞こうとしない。
もっと貧乏な話は聞きたいらしいが。
どんどん貧しくなりながらも、
もっと貧しい人を馬鹿にしながら、
憂さ晴らしをするほうを選びがちである。
なんなんだろう、これは。

今日もソーリーは、
TPPによって食の安全が脅かされることは一切ない」
とペラペラキッパリ答弁していました。
彼は必ず形容詞で飾る。
一切ないとか、ただの一度もないとか、
ただ「ない」と言うんじゃ寂しいと思うらしいね…
わたしは時々思うんだけど、ジャパンハンドラーの白人たちは、
アベシンゾーを見て時々大笑いしてるんじゃないかな。
「あいつ、よく言うよな!わっはっは」って。
彼らは誰一人遺伝子組み換え作物や、
工場で作られる抗生剤まみれの牛肉や、
ホルモン剤たっぷりの牛乳は飲んでいない。
彼らは日本に輸出する農産物が、
全く安全でないことはよく知っているのだから。
ホワイトハウスもそうだし、
モンサントに勤める科学者の中には、
自分の牧場で牛を飼っている人もいるというから。
これ笑い話じゃなくて、なんかの本で読んだ、
シティファーマーかな、違うかもしんないけど…