松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

古本ゲット

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4冊で150円だったんだけど、
この日本を捨てた男たちというの、
前に聞いたことあった。
開高健のノンフィクション賞というのを受賞していて、
テレビ番組にもなったらしい。
文章がちょっと下手くそだけど、
中身はなかなかショッキングである。
小泉、竹中平蔵の雇用システムの破壊の、
被害者がこんなところにもいたのかと、
愕然とする。
不安定な非正規労働者の男性が、
低賃金、ノルマにがんじがらめにされ、
結婚も望めない、将来の希望も持てないという毎日。
そんな時たまたま入ったフィリピンクラブで、
こんな楽しい所があったのかと、
フィリピン女性に入れ込み、
あとを追ってフィリピンに渡りそこで、
女性に捨てられてホームレスになる。
こういう男性がたくさんいる。
病気になっても治療も受けられず、
かの地で一人人生を終えた人も…

なんと言うかね、幸せでない人を大量生産した、
これが日本の近代の歩みやね。
気分が落ち込む。
跋扈するネトウヨにしろ、かなり年食った人も多い。
毎日毎日嫌がらせをしている人生が、
幸せなはずがない。
無理やり書類の書き換えをさせられる官僚も、
幸せではないだろう。

馬車が幸せを運ぶなら、他にも良いものはあるだろう。
赤ちゃんや動物が役に立ってくれる、
これがヒントではないか。
日本でもできることが、きっとあるはず。