松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「旅する力」

親切なご婦人に借りた、
「旅する力」を読んだ。
沢木耕太郎深夜特急の番外編というか、
最終便という位置付けで、
装丁も平野さんでお揃いである。
深夜特急の旅に出る前の日々も、
何気に興味深かった。

深夜特急以来、私の沢木耕太郎のイメージは、
好青年という感じなのだが、
もうだいぶ年をとってきたのに、
未だに好青年の印象は変わらない。
若い、というかあまり年をとらない。
なんでだろうね。
必ずしも褒めことばという訳ではなくて、
少しは年寄りじみてきてもいいんじゃないか、
という気もしないではない。
色々読んでもそれなりに面白いし、
不満という訳でもないが、
なんかもう一つあじあじさが欲しいような。