松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

沈黙について

友人がBSで放送された、
映画「沈黙」に関する番組を録画して、
貸してくれたので、昨日はそれをじっくり見た。
私の行きたいと思っていた長崎のそこここを、
この映画に俳優として出ている、
映画監督でもある塚本晋也が案内してくれる。
塚本晋也の演技は迫力であった。
この映画にかけるスコセッシの思いは、
かなり凄まじくあらゆる資料を用意したおばさんの
資料室がすごい。
とにかく非常に厳格に原作に沿って作られている。
常に遠藤はこれをどう考えたかと、確認しながら作られた。
日本での封切りは21日らしいが、
かなり話題になっているようだ。

宗教差別、弾圧は一度もこの世からなくなった事がない。
戦争がそうであるように。
これは意図的に使われるという事でもある。
「人間はこんなに悲しいのに、
神よ、海はなぜあんなにも青いのですか」
という言葉が番組内でも引用されている。
私もこれにつきるという気持ちである。
我々はなぜ海のようになれないのか。
遠い昔、この海の中から生まれた生き物であるのに…