松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「世界11月号」から、スノーデン

「スノーデンが日本に問いかけるもの」
という小笠原みどりさんの記事が、
なかなかに屈辱物である。
非常に気分が悪くなる。
著者は今年の5月に、インターネットで、
スノーデンに単独インタビューしている。

NSA、米国国家安全保障局の監視システムとはどういうものか。
NSAは2007年からプリズムというプログラムを使って、
マイクロソフト、ヤフー、グーグル、フェイスブック
スカイプ、アップル、ユーチューブなど、
米インターネット9社のサーバーに直接アクセスして、
1日数百万件の利用者の通信記録を入手していた。
初期のインターネットは米国防省のもとで、
開発商業化されたもので、
世界中の人が米国のサーバーを使っている。
バウンドレス・インフォーマントというプログラムでは、
NASが米国内ののインフラに侵入し、
1日に世界中の数十億件のEメールと、
通話データを収集分析していた。
もちろんこれも日本人の物も含まれる。
日本はアメリカのスパイ活動の基地になっているが、
日本の事は熱心にスパイしていない。
アメリカは日本にするべき事を指導する立場にあり、
実際日本はその通りするから。
また日本は、
怖くてアメリカをスパイするなどということはできない。
と、スノーデンは言っている。

ウイキリークスの公表した機密文書では、
日本の米国追従ぶりがあからさまに出ている。
例えば、米国産さくらんぼの輸入が、
日本側の検査の為遅れる見通しとなった。
農水官僚はアメリカ側が機嫌を悪くしないか気を揉み、
現地調査の結果がわかれば日本のテストは無しにするか、と、
右往左往している。
そうなんだろうなぁ。
いま国会では本当に強行採決で批准しそうであるが、
(野党抜きで公聴会を開くという意味不明なことをやっている)
TPP協議でもアメリカの前でひれ伏し、
上目遣いにご機嫌を見ながら、
次から次と譲歩している様子が目に浮かぶ。
高江にしても、
ヘリパットをアメリカ側が急かしているわけでは全然ない。
ただただ、偉いねぇと偉い白人に褒められたい、
叱られたくない、その一心である。
政府や高級官僚は、日本がどうなるとかいうことは、
一切考えてないみたいだ。
ひどい試算が出れば隠す。
アメリカに気持ち良く満足していただけるよう、
心を砕くことだけがお仕事である。
そしてアメリカは決して満足はしない。